髪の健康とは何か

髪の健康について

脱毛といえば実はその症状において様々な種類があることをご存知でしょうか。詳細は次回以降の

コラムにおいて記述しますが、この部分の認識を誤ってしまうと、困ることが多いと思うので重大事項を中心に説明いたします。

髪の抜け毛の原因は多くの方が遺伝だと思われているかもしれますが、それは半分正解であり半分は不正解です。なぜでしょうか。脱毛には栄養不足やストレスが原因と言われているものもあるからです。もちろん解明されていない脱毛もありますが、多くは遺伝か栄養不足、ストレスのどれかに分別できます。

じつは髪の毛は頭皮の毛細血管によって栄養が運ばれてきます。

つまりは何らかの原因で血管が詰まったり、栄養が運ばれなくなると、髪は栄養失調状態となり抜け落ちてしまうことになります。つまり普段のきちんとした食生活が髪の毛を丈夫にすることにもつながりますし、極めて大事なことだとわかっていただけるかと思います。

健康を疎かにしては体のあちらこちらで支障が出ます。ということはそれが巡り巡って髪の毛のサイクルにも影響を及ぼしかねないということは考えてみれば当たり前のことなのです。

 

発毛、脱毛について

じつは発毛サイクルを見ると、細胞が盛んに細胞分裂を繰り返し、髪が伸びていく期間は成長期と呼ばれています。そして毛髪の成長速度は1日に0.3〜0.4mm。1か月では1〜2cmほど伸びます。そして毛母細胞には活動できる期間がほぼ決まっているので、細胞分裂が止まると退行期となります。髪が毛母細胞から離れ、それから毛髪が抜けるまでの皮膚が表面に上がってくるのが休止期です。さらに毛髪が抜けて脱落すると再び成長期に移っていきます。

発毛サイクルに関しては期間が長く、1本の寿命は男性が3〜5年です、女性は4〜6年とされています。成長期が2〜5年、退行期と休止期が数か月。つまり成長期が圧倒的に長くなっています。この約10万本といわれている毛髪のうち、なんと90%は成長期にあり、順調に成長していれば発毛サイクルは確保されるというわけです。

それから休止期になって抜け落ちる毛髪の数は平均100本ほど。寝ている時間が1日の3分の8時間と仮定すると、つまりは朝起きたときに枕に30本以上の髪がついていても当たり前の範囲ということができます。

よく創作の作品においては、髪の毛が枕に多くついているから抜け毛が進行しているという表現が見られます。これはほとんどの場合において、正しい知識が前提でない場合は、余計な焦りを生み出してしまう間違った知識であるといえます。なぜでしょうか。

それは上記のように、わずかですが、誰でも髪の毛は自然と抜けるからです。確かにその量が上記よりも大幅に多い場合は問題ですが、そうではない方が多数なわけです。

まずここでしっかりと知っておいてほしいことは、繰り返すようですが、誰でも自然と髪の毛は抜け、また生え変わるということです。この生え変わる毛がいつもと比べて若干多かったからといって、ただちに薄毛が進行していると診断できるかといえば、そうではないというほかないのです。

薄毛が進行しているかどうかは、植毛クリニックの医師でなければ正しい判断ができないのも実情です。これはただ薄毛であるということは素人判断でもできそうなものですが、適切な治療をするとなると、病名を知らないことはリスクでしかありません。CTEにAGA薬を使ってもほとんどの場合、効果が現れないことが多く、貴重な時間を無駄にしてしまう恐れがあります。

 

まとめ

髪の健康や発毛、脱毛について新たに知ったこともあったかと思います。今後も自毛植毛について役に立つ豆知識を掲載していきます。

薄毛の前兆について

薄毛はある日突然訪れるものなのでしょうか。これは人によりますがほとんどの方はノーと言えるでしょう。なぜかというと、薄毛には前兆がある場合が割と多いからです。

基本的に薄毛というものは徐々に進行していくものであり、朝起きたら髪の毛が全部ごっそりと抜けるものは抗がん剤の副作用以外では考えづらいものなのです。つまりは大体の薄毛治療はゆっくりと進行していくものなので、その進行途中で適切な治療を受けることができれば、薄毛の進行を止めたり、遅らせることができるということになります。もちろんこれらは個人差がとても多いので、誰でもできるというわけではないのです。

薬物治療であれば効果は人により変わる場合がないとはいえませんが、自毛植毛であればかなり多くの人が自分の髪の毛が増えたことが実感できると思います。

ただここで懸念すべきことがあります。薄毛の前兆に気付いたからといって、すぐに何かしらの対策ができる人はあまり多くないということです。なぜかというと、多くの方は自分の髪の毛にどのような変化が起こってしまって、これからどうなるかを、冷静に直視できなくなってしまうからです。直視できないだけならまだいい方で、「自分は薄毛ではない、気のせいだ」と現実逃避する人も思っている以上に多いのです。

しかし、自分が薄毛だと自覚するのは大変勇気がいることなので、現実逃避を否定することはできません。これはスポーツでも同じです。プロのスポーツ選手も、自分の身体能力の衰えを初期の段階から正確に理解するということはとても困難だからです。スポーツの場合は実は筋肉の衰えというのは気づきにくく、瞬発力、柔軟性の低下により、年齢的なものを自覚することが多いそうです。その前兆で初めて自分の肉体の衰えを自覚しますが、これにも時間がかかります。

薄毛の場合もまずは現実を直視する。これが最初のハードルといえます。

今回は「薄毛の前兆として代表的な現象」についてお伝えいたします。

 

薄毛の前兆代表的な現象

ハリがない

普通は髪が健康であれば、手で押さえてもすぐ戻ります。しかしです。弱っているとそのまま戻ってこない状態になってしまいます。これはどんな人でも簡単にチェックできます。すぐに試してみましょう。

抜けた毛の根本の状態

抜け毛の量はかなり分かりやすい基準になります。とりあえず根元の状態に注目です。 正常な抜け毛であれば根元が丸みを帯び、白くなっているでしょう。しかし丸みがなかった場合は髪が十分に成長しないまま、抜けてしまうことになります。

髪が茶黒い

毛細血管からしっかりと栄養がと行き届いている髪はツヤがあります。そのためかなり黒々としている印象です。しかしストレス、喫煙といったことがで毛細血管が詰まり、収縮すると、髪がほとんど栄養不足の状態になります。つまりはつやが無くなり、色素も薄くなり細くなってしまいます。

フケの量

フケはじつは頭皮が角質化したものです。新陳代謝により必ず発生します。これを無くすことは不可能です。けれども、フケの量が急に増えてきた場合は、なんとそれはフケではなく実は皮脂が固まったものであり、その場合は注意が必要です。

クシの感触が違うとき

クシでブラッシングをすると普通は髪の毛が数本くらいは抜けます。しかしこのとき、もし痛みを少しも感じないようであれば、髪は弱ってきていると言えるかもしれません。パサついたりごわついたりして、絡んでしまう場合は、毛根からの栄養がうまく伝わっていないということなどが考えられます。

 

まとめ

薄毛の前兆が気になってきたら、まずは専門のクリニックに相談しましょう。専門家の意見を聞くことが何より重要です。