もみあげの自毛植毛

もみあげの植毛はおしゃれ目的以外にも考えられます。生まれつきほぼ、もみあげがない、傷跡ができてしまったという方もいらっしゃるからです。もみあげはここに自毛植毛できるのでしょうか。そして、もみあげの毛を別の箇所に無事に移植することはできるのでしょうか。ここではもみあげについて詳しく説明致します。

もみあげ

ヒゲともみあげの違いについては以下の通りです。

ヒゲともみあげの境目ってどこ?

ヒゲの成分は主に『ケラチン』というタンパク質の一種です。ケラチンはヒゲ以外にも髪の毛や爪、皮膚の成分でもあります。

ヒゲの硬さは住んでいる地域によって変わって来ます。寒い地域の住人のヒゲは、比較的柔らかいそうです。これは吐く息でヒゲが凍って、顔が凍傷になることを防ぐためと言われています。ですので、寒い地域の住人のヒゲは自然と柔らかく生えるそうです。

逆に温暖な地域の住人のヒゲは、硬めなのだそうです。日本人の場合は硬めになります。

水を含んでいない硬めのヒゲですが、黄銅と同じくらいの硬さと言われています。黄銅とは銅と亜鉛の合金のことで、真鍮(しんちゅう)とも呼ばれています。黄銅でできたものの身近な例として、5円玉があります。つまり硬いヒゲは、5円玉と同じ硬さということになります。

耳のすぐそばに生えている毛のことを『もみあげ』と言いますが、もみあげはヒゲではなく、髪の毛に分類されています。

もみあげとヒゲの境界線ですが、理容業界では“耳たぶから鼻に向かって引いた線が境目”と定めています。また、もみあげとヒゲがつながっているスタイルは『リンカニック』と呼ばれています。

これはアメリカ16代大統領、エイブラハム・リンカーン氏がこのスタイルをしていたことから、こう呼ばれるようになったそうです。

 
もみあげは逆三角形と長方形のような形があるのです。この逆三角形は標準な形です。つまり基本的にはどんな髪型にもきちんとあいます。そして長方形はもみあげを長くしっかりと伸ばした場合と同じで、男らしさが出ます。

 

植毛は可能か

じつは自毛植毛専門のクリニックならば、もみあげへの植毛もしっかりと行うことができます。しかし、対応していないクリニックもあるので、問い合わせてが必要です。メニューに載っていなくても問い合わせれば対応してくれることもあります。

メニューにない理由は需要が少ないためだと思われます。  もみあげが生まれつき非常に短い方、美容整形でできた傷跡にも対応できます。つまるところ自毛植毛できるということです。

じつはもみあげの毛髪はかなり細く、濃淡の調整に技術を要するのです。もちろんですが毛髪は皮膚に沿って生えています。ということは移植位置で密度が薄くてもしっかりと濃く見せることもできます。
しかしながら術後刈り上げのようなヘアスタイルにすると、密度の薄さが通常よりもとても目立ってしまいます。 事前に自分が術後に希望するヘアスタイルをちゃんと伝えておきましょう。

ドナー採取

そして、後頭部や側頭部の毛髪をもみあげにしっかりと移植すると、なんと毛が長く伸びすぎてもみあげとして不自然な仕上がりになるとのことです。じつはこれは毛髪が採取元の性質を引き継ぐから起こる現象。毎日の細かい散髪で長さの調整が必要なのです。


そして逆にもみあげの毛髪をドナーとする場合ですが、もみあげはもともとの毛髪本数が非常に少ないので、傷跡がかなり目立つためちます。一般的とは言い難いです。

まとめ

大方、自毛植毛の髪は通常後頭部や側頭部からの採取となります。絶対にもみあげでなければならない理由をきちんと電話越しに説明した方が、クリニックの理解は早いです。ここの説明を省略すると、受付の方が戸惑うことがあるので注意しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。