薄毛の原因は様々あることをご存知でしょうか。最も代表的なのが日本人男性の10人に1人に見られると言われている男性型脱毛症、いわゆるAGAです。
AGAの特徴は前頭部と頭頂部は薄毛になるのに、後頭部や側頭部には症状が見られないことが多いということです。そのため、後頭部などにも薄毛症状が見られる場合は違う原因であることが考えられます。例えばCTEなどのびまん性脱毛の症状であれば、頭部全体に薄毛症状が見られます。
他にも円形脱毛症など一時的な脱毛症状、ストレスなど生活習慣が原因の脱毛などもあります。
今回はこの生活習慣が原因の薄毛についてご説明します。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、睡眠や休養、喫煙、飲酒やストレスなどの生活習慣が、その発症や進行に関与する疾患群」を指しますが、全ての疾患は遺伝性の因子に悪しき生活習慣が加わることにより、発症するとも考えられています。
<生活習慣が原因になりやすい疾患>
糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、心臓病、COPD(慢性気管支炎、肺気腫など) 、アルコール性肝疾患、がん疾患、認知症、歯周病 など
これらの疾患にかかると健康が損なわれ、生活の質が低下して健康寿命が短くなります。また医療費もかかりますね。
https://www.shizuoka.med.or.jp/people/p009
ストレス等から薄毛になる仕組み
まずご説明しますと、髪の毛一本一本は血管とつながっており、そこから栄養をいただき髪の毛は成長していきます。ただつながっている血管は非常に細いもので、いわゆる毛細血管と言われるものです。この毛細血管ですが、髪の毛につながっているものは、心臓から最も遠い位置にあります。つまり、血行不良などにより血管が詰まる現象がおきますと、髪の毛まで栄養が届かず結果薄毛になることがあります。
そのため血行不良の原因となりうるストレス、食生活の乱れ、睡眠不足と生活習慣病は薄毛の原因となりうると言えます。
AGAの場合
違いをはっきりさせるため、AGAのメカニズムをあらかじめきちんと説明いたします。毛乳頭の中にある酵素、5αリダクターゼⅡ型と毛細血管の血中にあるテストステロンが結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)が生成されます。この悪玉男性ホルモンが、毛乳頭細胞の受容体と結合。すると、発毛抑制成分TGF-β1が、毛乳頭に作用しヘアサイクルを乱します。TGF-βは、毛乳頭細胞や毛母細胞が分化するのを抑制し、髪の成長を妨げます。結果としてヘアサイクルを乱し、抜け毛につながります。
ヘアサイクルは正常であれば「休止期」→「成長期」→「退行期」を2~6年の周期でくり返します。しかし、TGF-β1がひとたび作用すると成長期が短くなり、毛髪が十分に成長
する前に抜けてしまいます。毛髪密度が徐々に低下し、薄毛の症状が現れます。
生活習慣の改善の仕方
まずはストレスになる行動は改善していきましょう。それから飲酒、喫煙、暴飲暴食も控えることが好ましいです。
改善の仕方としては運動をおすすめします。ジムでのトレーニングは急には難しいので、まずは1キロ未満で結構ですので、時間があるときはランニングするなどしましょう。
運動不足が生活習慣病を進行させることは広く知られています。運動習慣は心肺機能を高め、血管を健康な状態に保ちます。また消化器官の働きを良くして、自律神経のバランスを保つなどの恩恵ももたらします。
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