硬い髪質は変えられる?自毛植毛の髪質についても説明

「髪がとても硬くて…髪型の自由度も変えられないしなんとかならないかな」という悩みをよく聞きます。硬い髪質は男性に多く、大抵の人は生まれ持っての性質だとあきらめてしまいがちです。硬さを緩和させる方法や、髪の毛のメカニズムをご紹介いたします。

なぜ髪は硬くなる?

髪の毛はキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層で構成されています。髪が硬い人はこのうち最も外側にあるキューティクルの層が厚くなっています。

しかしこれは髪が健康的だという証拠。本来は心配する必要などまったくないのです。

髪を柔らかくする方法

シャンプーを見直しましょう。髪質が硬い人は髪をしなやかにし、潤いを与えるなどの説明があるシャンプーを使いましょう。キューティクルの厚さを変えるものではありませんが、髪質がしなやかになり、断然髪型を変えやすくなります。

注意点はダメージヘア用のシャンプーを使用しないようにすることです。傷んだキューティクルを補修する成分が含まれているので、硬い髪質の人には向きません。かえって逆効果となることも。髪がまとまりにくくなってしまいます。

シャンプー選びは自分の髪質を把握したうえで行うようにしましょう。

ブリーチで髪は柔らかくなる?

髪は柔らかくなりますが決しておすすめできません。キューティクルが傷んでしまうからです。硬い髪は柔らかくなりますが、それと同時に潤いや艶やかな質感が失われ、スタイリングしにくいパサパサの髪になってしまいます。植物が枯れるような状態です。

パーマやドライヤーをかけすぎた場合も同様で、柔らかくするというよりは傷むという状態になってしまいます。デメリットの方が多いので、力技で髪を柔らかくするという方法は行わない方が良いでしょう。

見た目のために無理に健康を損ねるという点では、女性のダイエットとも似ていますね。女性の体型もある程度丸みを帯びていたほうが健康的という印象を受けます。しかしモデル体型などがもてはやされている現代では若い女性ほど、細くないとダメという謎の強迫観念に駆られているケースが多数あります。往々にして健康を損ねてまで追いかける美というのは、後からガタがきて辛くなるものです。

ドライヤーの仕方

ドライヤーを掛け過ぎると良くないとはいっても、ドライヤーをするな!ということではないのです。むしろきちんと利用してください。

髪が濡れているとキューティクルが開いてダメージを受けやすい状態になっています。この状態で放置すると髪の内部の水分が逃げて髪が硬くなるのです。

洗髪後は髪をきちんと乾かし、キューティクルを閉じましょう。ドライヤーを素早く掛けられないときは、タオルを頭に巻き付け、水気を取るということも効果的です。

髪質が硬い人向けのスタイリング

先述しました通り、髪が硬い=キューティクルが厚いということなので、それだけ髪が健康だといえます。髪を柔らかくするということに固執せず、髪の特性を生かした髪型を追い求める方がかえって良い場合もあります。

まず前提として大事なのはボリューム感を生かした髪型にすることです。髪の硬い人がボリュームダウンさせようと思ってもうまくまとまりません。

そして短髪寄りの髪型にしましょう。90年代は男性の長髪が流行りましたが、現在ではツーブロック主体のワイルドな髪型が人気を集めています。短髪のほうが大抵、清潔感もあり女性受けも良い場合が多いようです。

90年代ビジュアル系の装いを再現してヘッドバンキングしたいという願望が特にないのであれば(いないと思いますが)、短髪ツーブロックで格好良く決めましょう。

髪質は自分だけの問題?

自分の髪の毛は毎日触るので、必要以上に気になってしまうものです。他の人より髪が硬かったり直毛すぎたりということで真剣に思い悩んでいる方もいるでしょう。

しかし髪の色ならまだしも、髪質というのは他人はそこまで気にしていないものです。確かに髪型の自由度という点では幅が狭まりますが、デメリットというとそれくらいで、髪が健康的だというメリットのほうが大きいのです。

昨今、ダンディーさを売りにしたダンスボーカルユニットが人気ということもあり、女性からの人気も短髪のほうがあります。男らしさに磨きをかけつつ、硬い髪質を存分に生かした髪型を模索すべきなのです。

自毛植毛後の髪質は硬い?

自毛植毛を希望するお客さんからも髪質に対する質問があります。自毛植毛は自分の髪の毛を、髪の薄い部分に植え付ける植毛法なので、髪質も大きく変わることはありません。最初はカールしたりという場合もありますが大体時間はかかっても元の状態に戻ります。

まとめ

髪を柔らかくしたい場合はシャンプーの選び方を変えてみましょう。ブリーチやパーマ、ドライヤーをかけすぎると、髪の毛は一時的に柔らかくなりますが、髪が激しく痛み頭皮にも悪影響を及ぼすのでオススメできません。

髪の硬さは健康の証でもあるので、やりすぎない程度にシャンプーやリンス、トリートメントを変えるなど対策をしてみましょう。