髪はなぜ傷む?毛髪のダメージとケアについて

髪には自己修復の機能がない?

髪は毎日触れるところですので、傷んだり、抜けたり、細くなったりします。変化も敏感に感じられます。
女性にアンケートをとると、「髪の傷みが気になる」と答える方がほとんどです。
髪は、いわゆる自己修復機能がありません。他の組織は、新陳代謝によって傷んだ組織を新しく再生するものですが、髪の場合は生え変わることが新陳代謝なのです。そのため伸び続けている髪の傷みが自然に治ることはないのです。
紫外線は、物質そのものを破壊する特性があり、太陽の下に長くいると髪の傷みは大きく進行します。実は髪には、紫外線を吸収して直接ダメージを受けないようにする防御作用があります。髪の内部にメラニン色素という色素があり、髪の色を決めているのですが、メラニン色素が紫外線を吸収し、髪を保護しているのです。つまり、メラニン色素は天然の紫外線吸収剤です。
髪の寿命は、およそ5~6年程度と言われています。少なくともその間は壊れることはありません。髪の毛は本来、エジプトのミイラに髪が残っているという話があるように、非常に強く安定した組織なのです。

なぜ毛髪は傷むのでしょう。自然環境の変化の影響もありますが、実は日常生活での生活スタイルの影響が大きいのです。髪を整えるときのドライヤーによる乾燥、ブラッシング、シャンプーの時の髪同士の摩擦なども影響を与えるのです。

髪に悪影響を与える偏った食事

髪の毛は、体の調子が大きく影響します。栄養状態にとても敏感なのです。
偏食による栄養の偏り、ダイエットによる栄養不足、ストレスによる血流の乱れなどがあると、毛髪は深刻な影響を受けます。
髪はいわば死んだ細胞の集まり。これらの生理的要因が直接ダメージとなることはありませんが、これから生えてくる毛髪は血液から栄養をもらい、頭皮の中で成長します。栄養不足になると毛髪をつくる材料が不足します。その結果ダメージを受けやすい毛髪になっていくのです。ツヤがなくなり、太さも細く、弾力が失われるという現象も出て、脱毛へと進みます。
アミノ酸が髪の主な原料であるため、バランスの取れた食事が不可欠です。美しい髪は、タンパク質(肉、魚、大豆)、ミネラル(海藻)、ビタミン(B群、A、E)を日頃からバランスよくとることが大事です。
体の健康と同じように、バランスの取れた食事を心がけることです。不要なストレスを減らし、頭皮の健康を維持していくのが、髪の毛の理想的な環境といえます。

濡れた髪で髪は傷む

シャンプーを毎日欠かさない人も多いですが、毛髪は濡れるだけでもダメージを受けるのです。髪の表面のキューティクルは3層構造で、その内側の部分が最も吸水力が高いため、キューティクルは開いた状態になります。
髪はカラーやパーマなどの薬剤でダメージを受けると、水を弾く性質から水を吸いやすい性質に変化するのです。ダメージを受け水を吸いやすくなっている毛先部分は、毛髪が開いた状態になりやすくなります。
開いた状態の毛髪は乾燥した状態よりも摩擦に対してダメージを受けやすい状態になっています。摩擦を受けるとキューティクルは剥がれ落ち、指通りの悪いツヤのない髪になります。
濡れた状態では髪はダメージを受けやすい状態にあるといえます。シャンプー時、タオルドライ時など摩擦させないように注意しましょう。

乾燥によるダメージを防ぐ

一般的にシャンプーをしたらドライヤーで乾かします。しかし乾燥と熱は髪に悪影響を及ぼします。
毛髪はダメージを受けると乾燥しやすくなります。ドライヤーのあてすぎによる過度の乾燥によって、キューティクルも剥がれやすくなります。
また、ドライヤーなどを長時間毛髪にあてすぎると、毛髪は硬くツヤのない状態になります。
毛髪を乾かさずに寝てしまうと摩擦によるダメージを受ける、スタイルをつくるためにはドライヤーは欠かせない…。ダメージを最小限に防ぐため、洗い流さないトリートメントで毛髪表面を熱から保護し、水分保持を行うのが効果的です。