自毛植毛が受けられないケースについて

巷で話題の自毛植毛。最近ではバイオリンがいる編成の某ロックバンドが植毛について言及。「ボーカルがハゲたら経費で植えさせる」とメンバーがラジオでコメントし、話題になっていました。

薄くなったら自毛植毛するという認識の人が増えてきたように思います。

さて、自毛植毛は副作用なしで自分の髪を薄毛部分に移植できるということで多くの方から注目されています。

植毛は誰でも、どんなときでも施術を受けられるのでしょうか。

ふとした疑問に答えていきたいと思います。

自毛植毛が受けれない場合もある

自毛植毛は大半の人は誰でも気軽に受けることができますが、どんな人でもOKという施術ではありません。本人の体調、持病、アレルギーに問題があると施術はできません。

自毛植毛手術は医療行為です。もちろん素人ができるはずもなく、医師免許を持った医師でなければできない手術なのです。 形成外科、皮膚科の医師が自毛植毛をする場合がほとんどです。

自毛植毛は歴とした医療行為。過去に患者が受けた手術歴などを確認し問題がないと判断されると医師が施術を行います。頭部にメスを入れることもある施術ですので当然といえば当然です。

持病について

自毛植毛が、体質のため受けられない方。それは代表的な例は糖尿病を患っている方です。糖尿病は傷の回復がかなり遅くなってしまうので、治療後の傷口が化膿してしまう危険性があります。手術のリスクが高いのです。

その他の傷、皮膚疾患は程度により移植適応な時期もあるとのことです。

ストレスに過剰に反応してしまうタイプの精神疾患のある人も自毛植毛はおすすめできません。

 

自毛植毛手術が受けられないケース

実は体質などが問題なくても自毛植毛手術が受けられないというケースもあるのです。 それは、頭髪自体がまったくない方です。自毛植毛は名の通り、自分の髪の毛を採り、移植するものなので、頭髪がないとそもそも採取ができないため自毛植毛手術を受けることはできません。

髪の毛が一本もないのに髪が増えると言う事は自毛植毛ではありえないのです。しかし、薄毛状態の人のケースでは、後頭部には毛髪が密集しているのに前頭部には1本も毛髪がないというケースもあります。このとき、密集する髪を少し間隔を開けて採取し、薄毛部分に植え付けると、毛髪が増えたと見せることができます。

採取部分も、間隔をある程度おけば、採取された。と気付かれる心配がありません。 男性に多い薄毛原因は男性型脱毛症です。AGAと言われるものです。これは前頭部や頭頂部が薄毛状態になる疾患。実は後頭部や側頭部の毛は抜けずそのままの状態で残っている場合が多いのです。

自毛植毛は、後頭部や側頭部の健康な髪を最適な間隔で採取し、薄毛部分に植え付けるので見た目改善につながります。

まとめ

自毛植毛が誰でもできるわけではない理由を解説しました。基本的には自毛植毛は外科手術です。通常の外科手術に耐えきれない持病や体質の方は受けることができません。

また自毛植毛という施術の性質上、髪の毛が一本も生えていないという場合も難しいかと思われます。しかし、世間一般的には、ここで挙げた例に当てはまらない方のほうが多いかと思います。その場合は問題なく施術を受けることができます。

体質面に問題もなく、髪も後頭部などに残っている場合は自毛植毛手術をほぼ確実に受けることができます。つまりAGA患者の多くは自毛植毛が可能だということです。

最後に大事な忠告を一つ致します。自毛植毛手術を受けるにせよ、あきらめるにせよ、自己判断だけで決めないで頂きたいのです。必ず植毛クリニックの医師、もしくはそれに準ずる人の判断を仰いでください。

頭髪の状態や健康面は、医師でないと判断のつかないケースもあります。

お気軽に植毛クリニックにお問い合わせしてみて下さい。

おでこを狭くする自毛植毛

薄毛の方の悩みでトップクラスに多い、おでこの広さ。

これを改善するために色々な薬、シャンプーに手を出したが効果が出ていない…という方も多いのではないでしょうか。

自毛植毛ならこれを解決できるのです。後頭部、側頭部など、男性型脱毛症の抜け毛の影響を受けにくい場所から毛髪を取り前頭部などに植え付ける外科手術です。自分の髪の毛を植え付けるため、副作用がなく人気です。

しかしこの自毛植毛ですが脱毛した部分にしか植えることは出来ないのか、見ていきたいと思います。

脱毛した部分以外にも自毛植毛によりおでこを狭くできる

特別AGAでなくても自毛植毛手術を受けるとおでこを狭く出来るのです。植毛の手術が毛根ごと毛髪を移植するということになります。毛根を移植し、栄養を髪に供給できる場所なら理論上はどこでも可能です。

額であれば頭部に変わりはありません。生まれつきでおでこが広いという悩みの方の解決策は、植毛ということになります。

 

満足感を高めるには

ただ毛を植えつければそれでいいかというとそれも違います。

生え際には生え際らしい髪の生え方があります。 適当に後頭部から毛根を採取し植え付けたところで待つのは悲劇です。

後頭部の髪は前髪より太くて硬いのです。自毛植毛の専門ではない医院で施術すると、美的感覚が違うので、満足する結果とはかなり遠いものになってしまいがちなのです。 前の髪に後頭部の髪を植え付けるときには、前髪らしくデザインする必要があるのです。植毛で生え際を自然に見せるには高いテクニックを必要とします。

ボリューム感を出したい奥には太い髪、生え際にはそこの部分に合う太さの髪の毛といった感じで配置します。重要なのは髪の毛を植える方向。植毛は経験と高い技術力が大事なので、クリニック選びは慎重に検討しましょう。

人工毛植毛について

化学繊維で人工的に作られた髪は生着率が低く、拒否反応も見られたとのことです。 拒否反応とは副作用のことです。

はっきりいうと人工的に作られたものを頭に植え込むということに無理があります。体質というのはある日突然変わることもあるからです。 拒否反応がある。そんなデメリットが人工毛植毛にはあります。

これを解決するのが自毛植毛です。後頭部や側頭部から自分の髪の毛を採取し、移植するので拒絶反応がありません。

技術の向上もあるので生着率も高いのです。 そして原則的には術後メンテナンスも不要です。

 

内服薬について

育毛剤の2大成分、ミノキシジル、プロペシア。ミノキシジルは髪の毛の成長を促進し、プロペシアは脱毛を抑えます。

もともと髪の無い部分には効果がないのです。 発毛剤という名称からどこからでも髪の毛が生えると勘違いする方も多いのですが、それは大きな間違いです。

まとめ

おでこを狭くするために最も効果的な施術が自毛植毛だということを分かって頂けたでしょうか。自毛植毛は自分の髪を移植する方法なので、多くの方が考えているほど大げさなものではありません。自分の髪なので副作用もありません。

強いてデメリットを挙げるとするならばそれは費用です。自毛植毛は保険適用外の自費診療のため高額になりがちです。1回の手術で100~200万円。これは日本全国どこのクリニックにいってもそれほど費用感は変わりません。

ただ、アスク井上クリニックでは分割払いでの施術も受け付けているので、一度に大金を用意する必要がありません。これは施術に関する心理的負担を多少和らげることにもなるでしょう。

施術をするかどうかは一人で決めず、専門家に相談することをおすすめします。アスク井上クリニックのような植毛専門の医院にまずはご相談ください。

 

自毛植毛とカツラでお悩みの方へ

薄毛を隠したい。カツラか自毛植毛か。

どのように対処するかは人それぞれです。カツラ、自毛植毛、はたまたそのまま放置。ジェルで髪を固めるなどその場しのぎの対策に躍起になる方も大勢います。

薄毛状態を自覚すると人の目が気になります。ほとんどの方がそうです。特別におかしなことではありません。

しかしその場しのぎの薄毛対策では根本的な解決となりません。毎日薄い髪の毛を気にしながら生きるという、過度のストレスを感じる生活にもなってしまいます。長期的な薄毛対策に用いられるカツラと自毛植毛について詳しく見ていきたいと思います。

 

自毛植毛とは

自毛植毛とは髪が薄くなった頭部に自分自身の髪の毛を移植し、薄毛を根本的に治療する医療技術のことです。髪の毛が薄くなっても残っているのが側頭部や後頭部の髪の毛。この部分の髪を薄くなった頭頂部などに移植する施術です。

 

自毛植毛のメリットとデメリット

自毛植毛は自分の髪を移植するため副作用がありません。根本的なところから改善できるためこの手術を選択する人が増えています。

自毛植毛のメリットは自分の髪を後頭部や側頭部から採取して移植するので拒絶反応がなく確実に髪の毛が増やせるところにあります。髪の毛が定着した後はメンテナンスの必要もありません。自由自在なヘアスタイルを楽しむことができます。

デメリットは、保険適用外の費用設定と1回の手術で治せる範囲に限りがあることです。ポリエステルなどで作った人工毛を頭皮に埋め込む「人工毛植毛」もありますが、異物を頭皮に埋め込むことになるので拒絶反応がおきる可能性があります。

 

カツラとは?

カツラとは頭部に被せる人毛もしくは人工的な髪のことを言います。

薄毛を隠すだけでなく、俳優、女優がまったくの別人になりきりたいときにも使われます。簡易なものはディスカウントショップ、ホームセンターでも手に入ります。広く世の中に普及しているといえます。

カツラのメリット

薄毛を隠すことにおいて手軽な方法だといえます。費用さえ気にしなければ完全オーダーメードで作る事も可能。髪質はもちろん、頭との境目も自然な状態に近づけることができます。

自分にフィットした場合私生活が充実するでしょう。薄毛のコンプレックスを過度に気にする必要がなくなります。自分に対して自信が持てるようになり、心理的不安が軽減されるのです。精神医学でも大変重要です。卑屈ではそれだけで物事がうまくいかなかったりしますし、多様な病気を誘ったりということがあります。

カツラのデメリット

なんといっても維持費がかかります。カツラは安いものから高値まであり多種多様です。薄毛を隠すことに使うカツラはスペアセットで50、60万円します。かなり高価です。これを2、3年か長くても4、5年で買い替える必要があります。

カツラが風で飛ばされることもあります。つまりかつらは薄毛をずっと隠し通すことに適していないといえます。いつカツラがずれるかまったく予測できないためです。カツラの最大のデメリットだともいえます。

ずっとバレなければカツラはとても有効な選択肢だと言えます。しかしそれは難しいようです。そしてかつらだと知られた時の心理ダメージは相当です。カツラのイメージはあまり良くありません。

多くの人がなぜ薄毛対策にかつらではなく、自毛植毛を選ぶのか。その理由もここにあります。

カツラのメンテナンス

カツラは専用のシャンプーがあるので、洗髪時は取り外して洗えます。自然な見た目を維持するためには、定期的にカットが必要となります。

カツラで隠す部分以外の地毛は当然伸びます。自然な見た目を維持するには常に気を配る必要があります。

まとめ

自毛植毛は自分の髪を後頭部や側頭部から採取して移植するので拒絶反応がなく、確実に髪の毛が増やせます。しかしカツラは気軽に始められる反面、一度使い始めるとなかなかやめられないという大きなデメリットもあります。

両方のメリット・デメリットをしっかり考え、自分にあった薄毛対策を選びましょう。

自毛植毛後にも欠かせないビタミン類について③

水溶性ビタミンの続き

ビオチン

ビタミンB7とも呼ばれるビオチン。抗炎症物質を生成することによってアレルギー症状を緩和させる作用を持っています。ビオチンが欠乏すると皮膚炎や食欲不振、吐き気、むかつき、顔面蒼白、性感異常などの症状が起きやすくなります。またリウマチ、シェーグレン症候群、クローン病などの免疫不全症や、1型および2型の糖尿病などにもビオチンが関わっているとされています。過剰摂取による健康障害は報告されてないため、耐容上限量や目標量は定められていません。

ビタミンC

ビタミンCは食品に添加されることが多い水溶性ビタミンです。ビタミンCは皮膚や細胞を維持するコラーゲンの合成に必須であるため欠乏すると血管が弱くなり出血しやすくなったり、壊血病に陥ったりする恐れがあるとされています。またビタミンCは抗酸化作用を持つため、優れた抗酸化作用を持つビタミンEとともに活性酸素から細胞を守る働きを担っています。ビタミンCは消化管から吸収された後すぐに血中へ送られますが、過剰摂取した場合は消化管からの吸収率が低下して尿中排泄量が増加することから、比較的安全性の高いビタミンだと考えられています。

自毛植毛後にも欠かせないビタミン類について②

水溶性ビタミン

水溶性ビタミンは体内で必要量を満たすまでほとんど尿中に排泄されないものです。必要量を超えた段階で急激に尿中排泄量が増大します。体内にビタミンを蓄積しておくことはできません。食事などから日常的に摂取し、不足のないよう補っていく必要があります。

ビタミンB1

「チアミン」とも呼ばれているビタミンB1。糖質を燃やす際に使用される水溶性ビタミンの一種です。体内のビタミンB1が過度に不足すると、最大酸素摂取量の低下をきたすことが報告されています。反対に糖分を過剰摂取した場合にはビタミンB1の欠乏を招きやすいといわれており、ビタミンB1の欠乏を予防するには日頃から食事内容を見直していくことが大事です。

ビタミンB2

糖質や脂質などのエネルギー代謝や物質代謝に関与するビタミンB2。欠乏することで成長抑制や口内炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などが起こるとされています。皮膚の健康状態を保つためには必須のビタミンです。

ナイアシン

ビタミンB3とも呼ばれているナイアシン。糖質や脂質、タンパク質の代謝に不可欠なビタミンなのです。ナイアシンが欠乏すると、皮膚症状、精神症状、消化器症状などを特徴とする「ペラグラ」を発症します。また臨床実験によると、ナイアシンの過度の欠乏や過多により皮膚炎や皮膚の乾燥など様々な皮膚症状が起こります。

ビタミンB6

ビタミンB6は多くの食材に含まれてます。食品に添加されることもある水溶性ビタミンの一種。ビタミンB6はタンパク質や脂質、炭水化物の代謝に関与し、神経伝達物質を助ける働きやホルモン調節因子としての働きを持ちます。ビタミンB6は免疫機能の維持にも大切な働きを行い、欠乏することでペラグラ、脂漏性皮膚炎、舌炎、口角炎、リンパ球減少症などが起こりやすくなるとされています。さらに1997年にはビタミンB6が大腸ガンの予防因子である可能性が報告されており、人体の健康に関わる重要なビタミンであるようです。

ビタミンB12

ビタミンB12は一部の食材には含まれますが、食品に添加されることもあります。赤血球細胞の形成や神経機能、DNA合成などに必須。欠乏すると巨赤芽球性貧血、白質脳症、末梢神経障害が起きやすくなります。水溶性ビタミンのため耐容上限量は設定されておらず、サプリメントや処方薬としても用いられます。

葉酸

葉酸とはプテロイルモノグルタミン酸を基本骨格とした化合物。赤血球の成熟などに関与しています。欠乏すると巨赤芽球性貧血に陥りやすいとされていますが、ビタミンB12欠乏症による巨赤芽球性貧血との鑑別がつきにくいとされています。また妊婦に葉酸欠乏が起こると、胎児に神経管閉鎖障害や無脳症が起こりやすいといわれています。国内では、妊娠可能年齢にある女性の積極的な葉酸摂取が推奨されています。妊婦および授乳中の女性においては通常の推奨摂取量よりも多く摂取量が定められています。葉酸は必要量以上の摂取が生活習慣病予防などを招くという医学的根拠がないため、目標摂取量は定められていません。

パントテン酸

ビタミンB5とも呼ばれるパントテン酸。多くの食材に含まれ、日常的に摂取しやすいため欠乏症に至ることは極めて少ないとされていました。しかし最近の研究では、パントテン酸が疲労やストレスに対する防御反応時に消費されることから、ストレスフルな現代社会では、不足する可能性があるビタミンの一種として扱われ始めています。パントテン酸はタンパク質、脂質、炭水化物の代謝に関与するだけでなく、細胞膜の維持に欠かせないコレステロールの合成やストレスの防御に関与するステロイドホルモンの合成など様々な生理機能を持っています。また研究によって脂質を多く摂取した際に体内のパントテン酸必要量が高まることが明らかになっています。過剰な脂質を代謝するためにはパントテン酸を多く摂取する必要があると示されています。メタボリックシンドロームのような脂質が関与する生活習慣病などの予防に繋がると考えられます。

自毛植毛後にも欠かせないビタミン類について ①

人間が生きていくうえで欠かせないビタミン類は、発毛・育毛にとっても重要です。自毛植毛施術を受けたから終わりというわけではなく、施術後もきちんと髪に必要な栄養素を摂取すべきなのです。ただビタミンには様々な種類がありどれを摂ればいいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。

今回は薄毛予防や育毛促進に欠かせないビタミン類をご紹介していきます。

 

ビタミンの種類について

生命維持に欠かせない栄養素といえば三大栄養素のタンパク質・炭水化物・脂質。それとは異なり生体内では十分に合成できない有機化合物があります。これがビタミンです。ビタミンは体内で十分な量を合成できません。そのため食事などから摂取しなければなりません。またビタミンは物質の名称と誤解している人が多いのではないでしょうか。ビタミンとは実は機能別の名称。物質そのものの名前ではないのです。

厚生労働省は現在、13種類のビタミンに対して推奨摂取量を定めています。それらは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンとに分けられます。脂溶性ビタミンはビタミンA、D、E、Kの4種類。水溶性ビタミンはビタミンB1、B2、B6、B12、C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンの9種類があります。

 

脂溶性ビタミン

このビタミンは体内蓄積性があります。過剰摂取に気をつけなければならないビタミン群です。厚労省は脂溶性ビタミンに耐容上限量や目標摂取量を設けています。サプリメントや含有量の多い食材の摂取には注意が必要とされています。

ビタミンA

ビタミンAはレチノールやレチナールなどの「脂溶性レチノイド」の総称。免疫機能や生殖、細胞情報伝達、視覚などに関与しているとされます。ビタミンAが欠乏すると乳幼児では角膜乾燥症から失明に至ったり、成人では夜盲症に繋がったりする恐れがあります。肝臓内貯蔵量の最低値が維持されている限りは欠乏症に陥ることはないといわれます。反対にレバーの大量摂取、サプリメントによるビタミンAの過剰摂取は健康障害があるとされており注意が必要です。

ビタミンD

ビタミンDは主にタンパク質の働きを介して腎臓や腸でカルシウムとリンの吸収を促進。骨の形成と成長を促します。ビタミンDが欠乏すると、腸からのカルシウム吸収や腎臓でのカルシウム再吸収が低下。低カルシウム血症になる恐れがあります。ビタミンDを天然に含む食材は少なく、きのこ類にD2、魚肉や魚類肝臓にD3が含まれています。ビタミンDは体内での生成と食品からの摂取によって補われます。

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用を特徴とする脂溶性化合物。体内で増えた活性酸素によるダメージから細胞を守る働きや、免疫機能を高めて体内に入りこむウィルスや細菌を退ける働きがあります。さらに血管拡張により血流をスムーズに促す働きなどを持っているため、健康維持に重要なビタミンの一種です。ビタミンEが過度に欠乏すると、不妊や脳軟化症、肝臓壊死、腎障害、溶血性貧血、筋ジストロフィーなどの疾患が起こりやすくなるといわれます。ビタミンEは意識的に摂取していなくても欠乏に陥ることはほとんどないとされています。ビタミンEを吸収する際には消化管で脂肪が必要となるため、脂肪吸収障害を持つ患者は通常よりビタミンE欠乏症になりやすいといわれています。なおビタミンEが含まれている天然の食材はたくさんありますが、サプリメントでも摂取することが可能です。

ビタミンK

ビタミンKは血液凝固に必須とされているほか、体内のカルシウム代謝に関わり骨や動脈の健康維持に役立っているとされます。近年の研究では骨粗鬆症や動脈硬化の予防効果があることが明らかになっています。ビタミンKが欠乏すると血液凝固の遅延が起こると予想されますが、通常の生活でビタミンKが過度に欠乏することはほとんどないと考えられています。天然のビタミンKには「フィロキノン(ビタミンK1)」と「メナキノン類」があります。食品に含まれるビタミンKのうち、栄養上、特に重要とされているのは納豆菌が産生する「メナキノン7」です。このフィロキノンとメナキノンについては過剰摂取をした際にも毒性が認められていないので、特に摂取上限量は定められていません。