自毛植毛を検討すべき? つむじの薄毛について

「これは薄毛の初期症状なのでは…」と思いつつも、まだ大丈夫なはず。と決めてかかり症状を悪化させている方があとを絶ちません。

薄毛の傾向が見られたら早めに専門の医院を受診し、医師の判断を仰ぐべきなのは言うまでもありません。しかしながら、距離的な事情や仕事の都合で行けないという方もいらっしゃると思います。この記事ではあくまで目安としての薄毛の見分け方をご紹介します。今回は「頭頂部」についてです。

異常なしか、治療必須か、自毛植毛を検討すべきか。いくつかのタイプに分けられます。

 

普通のつむじと薄毛状態の違いについて

チェックすべきポイントは4つです。「頭皮の見え方」「つむじの位置」「髪の毛の太さ」「髪の質感」。順番に解説致します。

「頭皮の見え方」

正常なつむじは一カ所だけ頭皮が見える状態です。つむじ周りの頭皮が透けてきたら薄毛の初期症状です。

「つむじの位置」

つむじの位置が明確に分かれば問題無しです。周辺が薄くなることでつむじの位置が分かりづらくなっていたら薄毛のサインです。

「髪の毛の太さ」

頭頂部周辺の髪の毛の太さが周りと大差なければ正常です。薄毛と思われる箇所だけ髪の毛が細いのであれば症状が出てきていると判断できます。

「髪の質感」

こちらも周辺の髪の毛と特段変わりなければ問題無しです。つむじの髪の毛だけハリがなく妙に柔らかいといった状態ならば薄毛の症状が疑われます。

つむじが薄毛になる原因は?

AGA(男性型脱毛症)の症状で最も広く見られるのが、頭頂部と前頭部の薄毛です。男性で頭頂部が薄毛になってしまった方の多くはAGAだと思われます。原因は何なのか気になる所です。

しかし最初に断っておきますが、原因には個人差があるため、ここで決めつけることはできません。こういう傾向が多いという情報を記述しますが、参考程度にお考えください。

ストレス

過度なストレスが原因となり自律神経が乱れると、育毛に良くない影響が起こる可能性が高くなります。

自律神経の乱れは血行不良、睡眠の質の低下、食欲不振、体調不良の原因です。ストレスが強まると、アドレナリンが分泌されます。アドレナリンは活性酸素を増加させるといわれています。過度な活性酸素により体内機能が低下したり老化したりすることで、抜け毛に繋がる恐れがあります。

食生活の偏り

健康体を維持するため、まずは食生活を見直すというのは医療の常識です。偏った食生活は栄養の偏りを引き起こします。しょっぱいものばかり食べていたり、魚や野菜を食べていないという状態が体に良くないことは言うまでもないのではないでしょうか。

髪の毛にも食生活は非常に重要で、髪の毛にとって欠かせないタンパク質を始めミネラル、ビタミン(コラーゲン、亜鉛、鉄、ビタミンC、ビタミンB群など)が不足し、脱毛を引き起こす恐れがあります。

栄養というものは足りないのはもちろんいけませんが、摂りすぎも問題です。過度な筋トレやダイエットによる極端な食事制限のうえ、タンパク質のみを過剰に摂取するというのも考えものです。

遺伝

全てが解明されているわけではありませんがAGAの原因は遺伝の影響もあるといわれています。特に「アンドロゲンレセプターの感受性」に関する遺伝子の影響があるのではないかと考えられています。しかし、この遺伝子を持っているから必ずつむじが薄くなるということではありません。

近親者に薄毛が多い場合は早い段階で自毛植毛を選択肢に入れたほうが良いでしょう。

 

まとめ

先ほど挙げた薄毛の原因に心当たりがある方は早めに何らかの対策をすべきでしょう。また薄毛の原因ですが、他にも飲酒・喫煙など様々な要素がございます。

そのため素人判断で決めつけるべきではありません。薄毛の兆候が見られましたら早めに専門のクリニックを受診するべきでしょう。

自毛植毛後に使うヘアシートとは?

植毛するときはドナーを採取するため、後頭部を刈ります。術後は採取痕が残った頭皮がむき出しに。傷が目立たなくなり周りの既存毛が伸びてくるまではカモフラージュの対策が必要です。
手軽にできる対策のひとつであるヘアシートについて解説します。

ヘアシートとは?

ヘアシートとは聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。

ヘアシートとは、部分的なウイッグ(かつら)のこと。自毛に結び特殊な接着剤で固定をして装着します。頭皮に貼り付けるわけではありません。これを後頭部に使うことで自毛植毛後の傷跡を隠すことが出来ます。

植毛後の後頭部はかなりインパクトのある見た目となります。毛が生えそろうまでの辛抱ではあるのですが、いかんせん悪目立ちするといけないので、多くの方はヘアシートを使い隠します。使用することで植毛をしたということを周囲にバレにくくする役目を果たしているのです。これがないと採取本数が多い場合、まず間違いなく植毛したことが周囲にバレてしまうでしょう。

ただ通常の装着方法だとシートの下部が接着されないため、絶対に安全とはいえません。そのため医師などと、より自然な装着方法を相談していきましょう。

ヘアシートの取り付け期間ですが、1-3ヶ月ほどは付けておいたほうが良いとされています。ちなみにヘアシートの裏側はメッシュになっており、通気性が確保されています。蒸れるのではと心配している方も安心ですね。

 

ヘアシートのメリット

ヘアシート最大のメリットは言うまでもなく、術後の傷跡を違和感ないように隠すことができるという点につきます。ただ全員がヘアシート装着を希望するかというと必ずしもそうではありません。後頭部の髪が長い場合は覆い隠すことが可能です。1000グラフト未満の施術であれば使用しない方が多いようです。2000グラフト以上であると希望者は増加の傾向にあります。

後頭部を隠すという目的であれば、ウィッグの使用が全てではありません。帽子やバンダナ、タオルなどでもカバーすることができます。ただ日常生活を送るうえで、支障をきたすこともあります。公的な場面に出席するとなると、帽子を被ったままでは難しい場合もあるのではないでしょうか。採取箇所が違和感なく隠れるまで、毛が生えそろうのに数か月かかる場合もあります。周りにバレたくないという思いがある場合はヘアシート装着を希望されたほうが無難でしょう。

 

ヘアシートのデメリット

ヘアシート装着を希望しない方も一定数おります。一番の理由は費用です。ウィッグのような物なので安くはありません。装着と取り外しを含めると、どこのクリニックでも3-5万円前後はかかります。

また毛が伸びていくにつれ、ヘアシートの位置の調整も必要となります。自分で調整するのは難しいので、その都度クリニックに行くことになります。諸費用・交通費・時間的な捻出なども余分にかかるというわけです。少しの期間ならば我慢できるという方はヘアシートによる対策にこだわらないようです。

次に多い理由として、ヘアシートを付けたからといって周囲に完全にバレないとは言い難いからです。ヘアシートは後頭部の既存毛にしっかり装着できるため取れる心配はまずありません。しかし、自毛の色とウイッグの色合いが完璧に合うことは稀です。また髪質で違和感を感じるかもしれません。刈り上げ範囲が小さい場合や隠す手段が他にある場合は、無理に取り付ける必要はないでしょう。

まとめ

初めて植毛するという方の場合、ヘアシート装着をオススメします。というのも、自らの判断で「大丈夫」と思っても、「やっぱり最初から付けるべきでした」と後で相談に来る方が一定の割合でいるからです。

何をおいても、植毛をお願いした信頼できる医師に相談し、決めることが重要だといえるでしょう。

誰でも分かる自毛植毛の歴史 後編

誰でも分かる自毛植毛の歴史の後編です。前篇では自毛植毛の歴史が古いこと、日本の技術が先進的だったこと、パンチグラフトからマイクログラフトに変わり、植毛は効率よりも美しさを求める方向となったことまでを紹介しました。

さて、自毛植毛の歴史、後編へと進んでいきます。後編では、いよいよ現代でもメジャーなメスを使った植毛法であるFUT法、メスを使わないFUE法が登場します。

自毛植毛はFUTが世界のスタンダードに

FUT法は1995年に海外で提唱され、現在でも広く普及している術式です。FUTの『FU』とはフォリキュラー・ユニットの略称で、フォリキュラーとは『毛根』のことです。1983年にヘッディントン先生によって初めて発表された概念です。植毛で実用化されたのは1995年、毛根付きの頭皮を顕微鏡でFU単位に株分けしたのが始まりです。

髪の毛は毛穴から生えています。一つの毛穴には1〜4本の太い髪、1〜2本の産毛があり、皮脂腺、起立筋等と構成されています。この元からある自然な単位で株分けを行って、無毛の場所に再分配するというのがFUTの流れです。マイクログラフトでも1株に1〜3本という小さな株が使われていましたが、これは株のサイズが小さいというだけでFUの単位とはかぎりませんでした。

FUTは全ての株分けをFU単位で顕微鏡を使い正確に行う、マルチブレードナイフは使用しないというのが特徴です。

これにより限りなく自然な自毛植毛が可能になりました。広範囲に毛根を採取できるため、密度で悩む方の疑問も解消しています。

FUTとは

メスを使い後頭部と側頭部の髪の毛を採取。前頭部や頭頂部など気になる部分に移植していく術式です。まず麻酔をかけドナーと呼ばれる毛根付きの皮膚を切り取ります。ドナーは帯状になっており、それを顕微鏡を使って細かく分けていきます。

ちなみに髪の毛は1セット1本ばかりではありません。1-4本の太い毛や1-3本の産毛が連なって1セットという状態も多く、それが自然な状態なので、忠実に株分けし移植していきます。

それから移植箇所にスリットという切り込みのような穴を開けます。ここが新しい毛穴となります。株分けし終わった毛根を順番に植え付けていくのです。

スリットの作業は一連の施術の中で大事なポイントとなります。浅すぎると定着する前に移植毛が取れてしまう恐れがあり、深すぎても炎症を起こしたり、ピットスカーと呼ばれるブツブツした跡ができる可能性が出てきます。この作業はもちろん医師が行います。医師の技量がものをいう場面であります。その後、毛根を植え付けていきます。

FUTは自毛植毛の中でもコストパフォーマンスに優れていますが、メスを使うため後頭部に線のような傷が残ります。一度にたくさん植えたいという方にはオススメですが、短髪を楽しみたいという方には不向きでしょう。

自毛植毛の主流FUE

世界ではいまだFUTが主流ですが、技術の進歩に伴い日本ではメスを使わないFUEがメジャーです。1株ごと毛包を採取するため、大きな傷が残らないメリットがあります。

FUEの毛根の採取場所はFUTと同じく、後頭部と側頭部です。採取方法が異なります。

FUEは細い専用のパンチを使って毛包を引っ張り出します。要するに髪の毛を抜くということです。FUTはメスを使って一気に取り出しますが、こちらは毛包ごとですので、より繊細な作業となります。医師と看護師の高い技術力が必要だということです。

移植毛は一時的に培養液などに浸し保存。その間前頭部などにスリットを入れていきます。※クリニックにより異なります。一般的な方法を紹介しています。

その後、髪を植え付けていくのですがここでの方法はFUTと同じになります。

FUEは一度に大量に移植するということに不向きですが、後頭部の傷を小さく出来るなど美しく仕上げることができるという大きなメリットがあります。

まとめ

このように植毛技術は日々進化し新しい技術が生まれています。現在は植毛ロボットも活躍中。10年後にはまったく予想もつかない進化を遂げているかもしれません。

誰でも分かる自毛植毛の歴史 前編

「自毛植毛は新しい技術?歴史は古い?」

初めて自毛植毛をしようか悩んでいる方は、自毛植毛自体の歴史が気になるのではないのでしょうか。こういった類の質問は、医師に相談するのも躊躇してしまいますよね。どちらかといえば雑談の類。診察のときにする質問ではないのではという気持ちになってしまうのも仕方ありません。

しかし、植毛を考えているのであればその歴史が浅いのか古いのか、はたまたどういった経緯で現在の自毛植毛へと発展していったのかを知ることも大切ではないでしょうか。サッカーや野球などのスポーツもそうですが現在に至るまでの歴史を知ることで、興味や関心がより一層高まります。

自毛植毛の歴史を紐解いてみましょう。

初期の自毛植毛

自毛植毛の歴史は1800年代だといわれ、最初に海外で考案されました。脱毛治療のための皮膚移植から発展してきました。

しかし現代の自毛植毛治療を確立するパイオニアはなんと日本人の医師たちであったのです。1930年、笹川正男医師が特殊な針を使い、折り曲げた髪の毛を頭皮に挿入、きちんと定着したことを確認しました。1936年には慶応大学泌尿器科教授の田村一先生がアンダーヘアに単一毛で植え込むことに成功。自然に植毛するためには小さな株で植え込むことが良いという見方を発表しました。また1939年には奥田庄二医師がパンチ式植毛法の論文を発表しました。

奥田医師は患者本人の髪の毛を使う自毛植毛以外にも、他人の毛を移植したり、動物のヘアの生着性を確かめていたそうです。そして、植毛は血縁者であっても他人の毛は壊死を起こして生着しない、頭髪、髭、眉毛など200以上に及ぶ臨床実験で約100%の生着が得られた、2.5〜4.0mm口径の円鋸(金属円管)を使用すると良かったと発表したとのことです。

自毛植毛技術は日本が先行

ただこの論文が発表されたのは戦時中でした。貴重な研究成果ではありましたが、国内外に知られることはなく埋もれてしまいました。奥田医師の業績が広く知られるようになったのは、なんと2003年以降のこと。ちなみに奥田医師の功績が広まる前は、アメリカの皮膚科医ノーマン・オレントリック医師の「ノーマン法」がパンチ式植毛法の元祖だと考えられていました。

しかし1970年に奥田医師の過去の論文が発見されることで、日本の技術が実は先行していたことが明らかになるのです。自毛植毛の発展の影に日本人医師たちの多大な貢献があったのですね。

 

パンチグラフトからマイクログラフトへ

先程も述べました通り、1960年ごろから直径3〜4mmの円筒型のパンチを使い、一度に10本以上の髪を採取して移植するパンチ式植毛が主流となりました。

生着率は約97%と高かったのですが、生え際が不自然になるという問題もありました。パンチグラフトは田植えと同じように一定の感覚で植毛していくので、どうしても隙間ができたのです。

それからはどうやってその不自然さを無くしていくかが課題となりました。その後生み出されたのが、マイクログラフト・ミニグラフト植毛でした。1株が4〜6本のものをミニグラフト・1株1〜3本のサイズをマイクログラフトと呼び、当初はパンチ式植毛の微調整の役割という位置づけでした。しかしやはり効率よりも見た目の美しさから、マイクログラフトが主流になっていきました。

1991年、ブラジル人の医師が、それまでパンチグラフトの補助的な役割だったマイクログラフトとミニグラフトの植毛を全てのヘアに適応した症例を報告。最初は小さな株をたくさん植えると効率が悪く生着率も安定しないというデメリットがありましたが、技術革新もあり1990年代の半ばまでには標準的な方法としてマイクログラフト植毛が世界でメジャーになりました。

そして時代は流れ、FUT法が登場します。続く。

 

自毛植毛は長持ちするのか

「自毛植毛はコスパが良い」とよく聞きます。一度定着した髪の毛はいつまで保てるのか気になりますよね。

中には「半永久的にハゲない」という声も。薄毛に悩んでいる方からすれば朗報ですが、半永久的と言われるとにわかには信じがたいものです。

半永久的とは言わないまでも植毛した髪の毛はどのくらいの期間、長持ちするのか順番にお答えします。

 

自毛植毛は髪がなくてもできる?

育毛剤を使えば髪が多少細くなった程度である場合、髪が元のように太くなることはありますが、すっかりハゲ上がってしまった頭皮には効果がありません。頭皮にある毛包そのものが失われてしまっているからです。このような状態になると薬で対処することがかなり難しくなってきます。

では自毛植毛の場合はどうでしょうか。髪がなくなったといっても、ほとんどの方は前頭部分や頭頂部の状態のことをおっしゃいます。髪が一本もないという方は少なく、後頭部にはびっしりと健康的で丈夫な髪の毛が生えそろっています。

自毛植毛では、後頭部や側頭部の丈夫な髪の毛を使用します。これらを頭頂部などの薄くなってしまった部分に移植するのです。

現在の主流はFUE法というメスを使わない手術です。この手術では毛根を1本ずつ採取し、髪の毛の向きなどに気をつけながら植え付けます。自然な見た目を維持出来るうえ、体の負担も少ないので人気が高いのです。

自毛植毛手術は2017年に発表された日本皮膚科学会のAGA(男性型脱毛症)診療ガイドで、フィナステリドやミノキシジルといった医薬品に対する推奨度Aランクに次いで、推奨度Bランク(行うよう勧められる)の薄毛治療法として評価されている科学的根拠のある外科手術です。自毛植毛は移植された移植毛の生着率が95%以上と高く、移植してしまえばどんな方でも高い確率で髪の毛が生え薄毛の改善が可能になります。

 

自毛植毛は一度定着したら長持ちする?

結論から申し上げますと、植毛で定着した髪の毛は長持ちします。それは毛根ごと移植しているためです。通常の髪の毛と同じく、一度抜けても再び生えてきます。

逆に申し上げると植毛した髪の毛も必ず抜けます。髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、休止期、成長期などを繰り返します。休止期に髪が抜けて、成長期に再び生える。つまり移植した髪の毛もなんら例外なく正常なサイクルを繰り返します、自毛植毛というのは髪の毛のシステムごと移植するものだからです。

また自毛植毛が長持ちするとは言えますが、半永久的とまでは言い切れません。人間の体質はそれぞれ異なりますし、髪の毛の状態も違います。通常の手術も100%成功というものはありません。自毛植毛は医療行為ですので完全に大丈夫、半永久的に安心と言い切れる種類のものではないのです。

しかし植毛は科学的証拠がある医療ですので、正しく手術が行われる限り自然の摂理でしっかりと生えてきます。

自毛植毛の注意点

自毛植毛は長持ちするのか―。というタイトル部分にも関わる重要なことをご説明します。植毛の定着率などは体質はもちろんですが、医師の腕が成功率に直結します。こちらも通常の手術と同じです。

ただ医師の腕は素人目にはとても優劣など分かりません。しかし、植毛業界にどれだけ携わっているか、手術の数をこなしているかというのはHPなどでも確認できます。

ベテラン医師は全国的にまだまだ少ないのが現状です。

まとめ

一度も植毛をしたことのない方は、植毛の効果を信じられなくて当然ではないでしょうか。しかし実際に育毛剤で改善しなかった方が、植毛によって発毛効果を実感している事実があります。悩んだらまずは専門のクリニックの医師に相談することをオススメします。

カツラか自毛植毛か(カツラについて)

男性、女性に限らず加齢とともに頭髪の隙間が気になる人の割合が増えていきます。薄毛状態になってしまった場合、やはり人目が気になりますよね。伸ばした髪をジェルで固め薄い部分を隠せる程度ならいいのですが、脱毛症が進行するとそれすら難しくなります。

カツラにしようか、自毛植毛にすべきか、薬剤治療をもう少し頑張るか…。費用も安くはありませんので慎重に考えざるを得ませんよね。

今回は「カツラ」に焦点を当て、説明させていただきます。
カツラはウィッグとも呼ばれ、男女どちらも利用できます。

カツラとは

人の頭部に被せる人毛もしくは人工的な髪のこと。使用方法は多岐に渡り、今回のように薄毛を隠す目的のほかに、役者が演技の際に変身の意味合いとして使われることもあります。

その歴史は古く、エジプトやギリシャの古代文明の時代から使用されていたといわれています。頭皮一体型のものだけでなく、部分的に使用する用途のカツラもあり種類は豊富です。

カツラのメリット

自然な見た目にできる

人口皮膚を採用したり、違和感のないキューティクルを再現しているのが最近のカツラ。見た目では以前に比べ格段にバレにくくなっています。完全オーダーメードで作ることもできます。

その際、髪質はもちろん、頭とカツラの境目も自然の状態に近づけますので、ますます見た目にも分かりづらくなります。

ストレスの軽減、やる気の向上

自分にフィットするカツラであればそう見た目を気にする必要がなくなります。ストレスは軽減され、やる気や自尊心の向上につながるのではないでしょうか。コンプレックス解消というのは見た目的にもそうですが、精神医学の見地からもその必要性が叫ばれています。「自信」が回復するということは、それほど心身に良い影響を及ぼすのです。

カツラのデメリット

費用がかかる

「カツラがいいのは分かった。ところで料金はどうなの?」と疑問に思いますよね。カツラは多種多様な用途に使われ、種類も豊富。安価なものから高価なものまでそろいますが、薄毛対策用であれば、スペアと2個セットで5~60万円かかると思ってください。

カツラに使う人口毛は使用年数にも限度があります。半永久的に使えるというものではありません。2、3年。長くても4~5年で買い替えとなります。

専用シャンプーも必要、装着時に使うテープ代もあります。

メンテナンスが面倒

カツラは髪の毛と違うので、洗髪時は取り外すなどしカツラ専用シャンプーで洗います。

また自然な見た目も維持しなければなりません。カツラの毛は伸びませんが地毛は伸びます。地毛部分を適切にカットするため、定期的な散髪が必要です。

通常の床屋さんでも散髪できますが、カツラバレの心配がある場合はかつらメーカーでの散髪となります。

メーカーではカツラのメンテナンスもしてくれます。それを含めて4~5000円定期的に使うことになります。

触られると分かる

技術力でカツラの見た目は大分進化しました。しかし、何らかの拍子で頭に触れられると…バレる可能性はあります。

カツラの一般的な取付方法は3~4点の固定方式です。頭頂部の左右と後頭部にある止め具で、パチっと自毛をはさみます。そして生え際の人工皮膚の裏側に両面テープを貼り装着します。

留め具の位置に段差が出来ますので、触られると分かってしまいます。

まとめ

カツラは使い始めると簡単にやめることができません。最終手段として考えましょう。まずは薬剤治療、続いて自毛植毛と段階を踏むべきです。自毛植毛は、比較的薄毛になりにくい自身の後頭部の髪を前頭部などに移植。自分の髪の毛なので成長しますし、見た目にも違和感がないという点がオススメできます。

どちらにしても費用などを精査し、考えぬいて決断しましょう。