局所麻酔とは?
苦痛を伴う医療行為(手術がその代表格といえる)を実施する前に、専用の麻酔薬を投与する処置法。
患者の負担を取り除くことや、正確でリスクのない医療を実現することを主な目的とする。
手術を行う部位に限定して投与するなど、患者が意識を失う結果にならない点で全身麻酔と区別される。
植毛手術においてはグラフトの植え込みにしばしば用いられている。局所麻酔の安全性はじゅうぶんに検証されているため、患者が懸念を抱く必要はまったくない。
麻酔を注射で投与する際も、現在ではわずかな痛みが発生する程度である。
手術が終わってからも麻酔の効果はまだ残っていることが多い。そのため、自転車の運転等は控えることが望ましい。

ARTAS(アルタス)とは?
アメリカで開発された、現在のロボット植毛を代表する方法。
特殊なロボットを用いて、ドナーを採取する作業を行う。
ドナーの採取が医師の手作業で行わないため、医師の技量、長時間に及ぶ作業による疲労等から発生する精度・効率の変化に左右されずに正確な採取を期待できる点が大きなメリットとなる。機械が行うため、時間もかからない。
ただし、ドナーの移植作業は医師が手作業で行う。この方法では、ロボットに任せる範囲を絞ることで、機械の強みと手作業の強みをまんべんなく活用している点が最大のメリットとなっている。
また、医師の手ですべて行うよりも切開の割合が少なくなるので、身体への負担がかからないのも私たちにとって喜ばしい点であろう。
このARTASは、日本に上陸してからまだ日が浅いため受けられる場所は少ない。またロボットの導入コストが高いため、患者の負担額も自然と高額になる。ドナーを採取される範囲が広い点もデメリットのひとつと考えられている。