側頭部の薄毛の原因とは?AGAではない理由や症状別対処を解説

側頭部の薄毛の原因とは?AGAではない理由や症状別対処を解説

薄毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)が多いとされていますが、側頭部はAGAを発症しにくい部位とされているため、ほかの原因である可能性が考えられます。

本記事では、側頭部に生じる薄毛の特徴をはじめ、原因やセルフチェックポイント、側頭部の薄毛に対する自毛植毛について解説しています。側頭部の薄毛が気になっている方は、参考にしてみてください。

側頭部の薄毛の特徴とよくある誤解

ここでは、側頭部の薄毛に関する特徴について解説します。

側頭部は本来、薄毛になりにくい部位

薄毛の原因として代表的なものにAGA(男性型脱毛症)が挙げられます。AGAが起こりやすい部位は、生え際や、前頭部、頭頂部です。これに対して、側頭部はAGAを発症しにくいため、薄毛になりにくい部位とされています。

なぜ側頭部の薄毛はAGAと関係が低いのか

AGAは「テストステロン」と「5αリダクターゼII型」と呼ばれる酵素が結合し、男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」が生成されることが原因で生じます。ジヒドロテストステロンは、発毛を阻害する作用があるため、薄毛を招きます。

「5αリダクターゼII型」が多く存在しているのは、生え際、前頭部、頭頂部です。そのため、AGAが原因の場合には、この部位が薄毛になりやすいのです。

一方で、側頭部には「5αリダクターゼII型」が少ないため、AGAによる薄毛は生じにくい部位とされています。このことから、側頭部が薄毛になる場合は、ほかの原因が疑われます。

日常生活に潜む側頭部の薄毛リスク

日常生活に潜む側頭部の薄毛リスク

何気ない日常生活のなかに、薄毛の原因が潜んでいることがあります。

血行不良と頭皮の凝り

スマートフォンやパソコンの使用、ストレスや食いしばりなどによって頭の筋肉が凝ると、筋肉が緊張して硬くなり、血流が低下します。すると、十分な栄養が行き渡らず、結果的に側頭部の薄毛を招くことがあるのです。

頭皮マッサージや、首や肩のストレッチなどで、頭皮の凝りを和らげるよう心がけましょう。

眼精疲労による影響

スマートフォンやパソコンを長時間使用すると、目に負担がかかり、周囲の筋肉がこわばりやすくなります。筋肉がこわばると、血流が滞り側頭部周辺の血行不良につながる可能性があります。

血流が悪化すると、毛根に十分な栄養が行き渡らず、結果的に側頭部の薄毛を招くことがあるのです。スマートフォンやパソコンを使用する際は、定期的に休憩を取りましょう。

また、目を閉じて蒸しタオルをのせると、筋肉がほぐれたり血流が促進されたりすることで、眼精疲労が和らぎます。

肩こり・首こり

肩や首まわりの筋肉が硬くなると、頭部への血流が低下し、頭皮に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。栄養が不足する状態が続くと、髪の毛が細くなり抜け毛が起こり、薄毛につながります。

長時間同じ姿勢で過ごすことが多い方や、姿勢が悪い方、運動不足の方などは、肩こり・首こりを起こしやすいため、側頭部の薄毛にも注意が必要です。

肩こり・首こりに関しても、定期的に休憩を取ることが大切です。適度な運動やストレッチ、頭皮マッサージなどは、肩こり・首こりの改善に効果的でしょう。

ストレスと自律神経の乱れ

ストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になると、血管が収縮し血流が低下するおそれがあります。すると、頭皮の酸素や栄養素が不足し、抜け毛や薄毛につながったり、円形脱毛症が生じたりする可能性があります。

軽い運動や十分な睡眠、趣味の時間を確保するなど、リフレッシュしてストレスが溜まらないように心がけましょう。

生活習慣の乱れ・栄養不足

睡眠不足や偏った食事、無理なダイエットは、栄養供給不足やホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛を促進することがあります。

また、睡眠中には、髪の成長をサポートする成長ホルモンが分泌されていますが、睡眠不足が続くと分泌が減少しやすくなります。分泌される成長ホルモンが少ないと、薄毛につながることがあるのです。

そして、たんぱく質やビタミン、亜鉛など、健康な髪を育むために欠かせない栄養素が不足している場合にも、薄毛を招くことがあります。睡眠や食事などの生活習慣を整えることも大切です。

側頭部の薄毛を引き起こす可能性のある病気

側頭部の薄毛を引き起こす可能性のある病気

日常生活の影響だけでなく、病気によって薄毛が生じている可能性もあります。ここでは、薄毛を起こす可能性がある病気についてそれぞれ解説します。

甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモンの分泌が低下したり、過剰に分泌されたりする場合に、薄毛を招くことがあります。いずれの場合も、側頭部を含む頭皮全体に薄毛が生じるのが特徴です。

また、疲労感やむくみなどの身体的な症状がみられる場合は、甲状腺機能に異常が生じている疑いがあります。甲状腺ホルモンの異常によって薄毛が生じている場合は、ホルモンバランスを整える治療を受けることで、脱毛の改善が期待できます。

びまん性脱毛症

女性の薄毛でとくに多くみられるのが、びまん性脱毛症です。主な原因の一つとして、加齢に伴い女性ホルモンの分泌量が低下することが挙げられます。

全体的に髪が徐々に細くなり、抜け毛が増えていくのが特徴です。頭頂部や前頭部だけでなく、側頭部にも薄毛が目立つようになってきます。

女性ホルモンのバランスを整えるためには、栄養バランスの良い食事を心がけたり、ストレスを溜め込まない生活を意識したりすることが大切です。また、治療薬や育毛剤により改善するケースもあります。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症も、女性に多くみられる脱毛症の1つです。ポニーテールやお団子ヘア、ヘアエクステンションなど、髪を強く引っ張る髪型を長期間続けると毛根に負担がかかり、徐々に髪が抜けて薄くなります。

これは、生え際や頭頂部に加え、側頭部の薄毛につながることもあります。日常的に髪型や分け目を変えるだけでも、症状の改善が期待できるでしょう。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、マラセチア真菌と呼ばれるカビの1種が皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こす皮膚疾患です。発症すると、頭皮にフケやかゆみを伴う湿疹が現れ、頭皮環境が悪化します。この状態が続くと、脱毛症を引き起こす場合があります。

偏った食事やストレス、生活習慣の乱れなどは、皮脂分泌を促し、マラセチア真菌の増加につながる可能性があるため、生活習慣を整えることも大切です。また、内服薬や外用薬で治療するケースもあります。

 蛇行性円形脱毛症

蛇行性円形脱毛症とは、複数の円形脱毛症がつながり、帯状に髪の毛が抜けていく脱毛症です。痛みはほとんどなく、髪が簡単に抜けてしまう点が特徴です。

主な原因として、自己免疫疾患や強いストレス、ホルモンバランスの乱れなどが関与していると考えられています。一般的な円形脱毛症であれば自然に回復することもあります。

一方で蛇行性脱毛症の場合は、治りにくいケースが多いため、早めに医療機関を受診し、内服薬や外用薬などの適切な治療を受けることが重要です。

側頭部の薄毛セルフチェックポイント

側頭部の薄毛セルフチェックポイント

髪の状態は、少しずつ変化していくため、異常を早期に発見するためには、定期的に観察することが大切です。

頭皮の色・状態

頭皮は青白く透けるような色であれば、毛穴の詰まりがなく健康な状態とされています。

一方で、次のような色の場合、異常が生じている可能性があります。

  • 白っぽい色:乾燥
  • ピンク色:紫外線やドライヤーの刺激などによる乾燥
  • 黄色:老化や皮脂の酸化
  • 赤色:炎症が起きている可能性
  • 茶色:皮脂や老廃物などの蓄積による炎症

頭皮がこのような色の場合、抜け毛や薄毛につながる可能性があるため、適切にケアすることが大切です。

毛髪の左右差を見る

左右の側頭部を見比べて、毛量やボリュームに差がないかチェックしましょうどちらか一方だけ薄いと感じる場合は、薄毛が進行している可能性があります。

また、次のような生活習慣が影響している場合もあります。

  • 片側だけに負担がかかるヘアスタイルにしている
  • 睡眠時にいつも同じ頭の部位が下に向いている
  • ストレスによって奥歯を強く噛みしめている

このような場合、片側だけ側頭部の血流が低下し、薄毛につながっているケースがあるのです。

髪の太さ・ハリ・コシ

側頭部の髪に太さやハリ・コシがあるか確認してみましょう。以前よりも髪が細く柔らかくなった、ボリュームが出にくくなったと感じる場合は、髪の成長力が弱まっている可能性があります。

抜け毛の量

シャンプーやブラッシングをしたときの抜け毛の量もチェックしたいポイントです。健康な状態であっても、日常的に一定量の抜け毛はありますが、明らかに抜け毛が増えた場合は注意が必要です。

また、短く細い抜け毛は、成長が途中で止まり抜け落ちている可能性があるため、このような抜け毛が多いと感じる場合にも注意しましょう。

側頭部の薄毛は病院に相談すべき?

側頭部の薄毛は病院に相談すべき?

側頭部の薄毛が気になる場合でも、セルフケアで対応できるのか、医療機関に相談するべきか悩む方も少なくないでしょう。

ここでは、皮膚科を受診すべきケースと、薄毛治療専門クリニックが適しているケースについて解説します。生活習慣の見直しやセルフケアで改善が期待できる場合もありますが、改善がみられない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

皮膚科を受診すべきケース

側頭部の薄毛に加えて、頭皮にかゆみや炎症、フケ、赤みなどの症状がある場合は、皮膚科を受診した方が安心です。また、円形脱毛がみられる場合や、急激に抜け毛が増えた場合も、皮膚疾患が関係している可能性があります。

さらに、疲労感やむくみなどの身体的な症状を伴う場合は、甲状腺疾患などの内科的な病気が影響しているケースも考えられます。このような場合は、早めに医師に相談することが大切です。

薄毛治療専門クリニックが適しているケース

頭皮に明らかな炎症や症状がなくても、側頭部を含めた全体の薄毛が気になる場合や、原因がはっきりせず薄毛が進行している場合は、薄毛治療専門クリニックが適しています。

専門クリニックでは、頭皮や毛髪の状態を詳しく確認したうえで、原因に合わせた治療やケア方法の提案を受けられます。セルフケアだけでは改善を感じられない場合や、薄毛の進行が不安といった場合も、早めに相談することで、適切な対策を取りやすくなるでしょう。

側頭部の薄毛にも自毛植毛は可能

側頭部の薄毛にも自毛植毛は可能

薄毛治療の1つに自毛植毛がありますが、側頭部の薄毛に対しても実施できます。

側頭部植毛では後頭部の毛髪を使用

自毛植毛とは、自分の健康的な髪を薄毛が気になる部分に移植して、根本的に改善する外科的治療です。移植された髪が生着した場合は、繰り返し生え続けるため、自然な見た目を維持しやすく、長期的な効果が期待できる方法です。

自毛植毛は、側頭部の薄毛にも対応できます。その場合は、後頭部の髪を側頭部へ移植します。

側頭部の薄毛は原因の特定が何より重要

側頭部の薄毛に対しても自毛植毛は可能ですが、原因の特定が重要です。AGA以外の原因で生じている場合、植毛しても、根本的な原因が解決していなければ、移植した髪が再び抜けてしまう可能性があります。

そのため、まずはしっかりと原因を診断し、植毛が適応できる状態かどうかを見極めることが大切です。

アスク井上クリニックの薄毛治療・自毛植毛の特長

アスク井上クリニックの薄毛治療・自毛植毛の特長

薄毛治療や自毛植毛は、将来を見据えて取り組む大切な治療です。そのため「信頼して相談できるクリニックかどうか」が何より重要だと考えています。

ここでは、アスク井上クリニックが多くの患者様に選ばれている理由を紹介します。

専門医による丁寧な診療による安心感

アスク井上クリニックでは、豊富な経験を持つ医師が、すべてのカウンセリングから診察、手術、術後ケアまで担当しています。専門的な知識と技術を備えた医師が責任を持って対応するため、安心して治療を進めていただけます。

はじめての方も安心できる丁寧なサポート体制

はじめて植毛を検討する方のなかには、不安を感じる方も少なくありません。当院では、無理な勧誘や押し付けは一切行わず、納得いただけるまでご相談をお受けしています。

さらに、術後も定期的なフォローやチェックを行い、しっかりとサポートしています。

自然で美しい仕上がりを追求する高い技術力

自毛植毛は、医師の技術によって仕上がりに大きな差が出る治療です。当院では、毛流れや密度、生え際のラインなど、細部にまで配慮したデザインにより、周囲に気づかれにくい自然な仕上がりを実現しています。

事前にシミュレーションも行い、患者様のご希望を丁寧にすり合わせながら形にしていきます。

▼アスク井上クリニックのi-SAFEについて詳細はこちら
https://www.asc-cl.jp/medical/isafe/

まとめ

側頭部が薄毛になる場合、生活習慣や、AGA以外の病気が原因である可能性が高いと考えられます。側頭部の薄毛にも、自毛植毛は有効ですが、原因によっては再発する可能性があるため、原因を特定しておくことが大切です。

アスク井上クリニックでは、自毛植毛に関する豊富な経験を持つ医師が、すべてのカウンセリングから診察、手術、術後ケアまで担当しているため、安心して治療を進めていただけます。ご興味がある方は、ぜひアスク井上クリニックの無料カウンセリングへご相談ください。

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会