固形石鹸で洗髪するとハゲる?医師が科学的理由と洗髪方法を解説

固形石鹸で洗髪するとハゲる?医師が科学的理由と洗髪方法を解説

洗浄力が高い固形石鹸での洗髪は、方法によって頭皮や髪に負担をかける可能性があります。本記事では、固形石鹸で洗髪するメリット・デメリット、固形石鹸で洗髪したい場合の正しい洗い方、薄毛が進行してきた場合の対処法について解説します。

固形石鹸と一般的なシャンプーの違い

固形石鹸と一般的なシャンプーには、使用されている洗浄成分やpHの性質などに違いが見られ、洗浄力や頭皮環境、洗髪後の髪の状態に異なる影響を与えます。

ここでは、固形石鹸とシャンプーそれぞれの特徴を整理しながら、その違いについて解説します。

洗浄成分・pH(アルカリ性と弱酸性)

固形石鹸と一般的なシャンプーの違いとして代表的なのが、洗浄成分の種類とpHの性質です。

固形石鹸は石鹸と呼ばれるもので、動物性や植物性の油脂または脂肪酸をアルカリと反応させて作られた界面活性剤を指します。それに対して、一般的なシャンプーは、厳密には石鹸ではなく、アミノ酸系洗浄成分や石油由来の合成洗浄成分などが主に用いられています。

さらに、pHの違いも大きなポイントです。固形石鹸はアルカリ性であるのに対し、シャンプーは肌や頭皮の状態に近い弱酸性の性質を持ちます。

頭皮・毛髪への影響の基本知識

固形石鹸は洗浄力が高いため頭皮の汚れをすっきりと落とせる一方で、必要な皮脂まで洗い流してしまったり、キューティクルに負担をかけたりする可能性があるともいわれています。

弱アルカリ性の固形石鹸は毛穴を開きやすくし、酸性である皮脂汚れを中和しながら洗い流せるため、高い洗浄力を持ちます。しかし、皮脂が過剰に取り除かれると、頭皮のバランスが崩れ、乾燥やトラブルにつながるおそれがあるのです。

また、アルカリ性の性質でキューティクルが開くと、洗髪後に髪がきしんだり、手触りが悪くなったりする原因になることもあります。

固形石鹸で洗髪するメリット

固形石鹸

固形石鹸で洗髪したからといって、必ずしも薄毛や抜け毛につながるとは限りません。適切な使い方をすれば、固形石鹸ならではのメリットを感じられる場合もあります。

ここでは、固形石鹸を洗髪に取り入れることで得られる主なメリットを紹介します。

洗浄力が高く、皮脂や汚れをしっかり落とせる

固形洗剤は一般的なシャンプーと比べて洗浄力が高く、頭皮に付着した皮脂や汚れをしっかり落としやすいという特徴があります。その理由の一つが、配合されている洗浄成分の割合です。

固形洗剤には界面活性剤として機能する脂肪酸アルカリ塩が約40~90%含まれています。一般的な液体石鹸では30%程度のため、固形石鹼のほうが汚れを落とす力が強く感じられる傾向があるのです。

成分が自然由来成分で肌にやさしい場合もある

固形石鹸には、動物性や植物性などの自然由来原料が使われている製品が多く、比較的肌への負担が少ないとされています。

固形石鹼の原料には、ヤシ油や米油といった植物由来の油脂や、牛脂などの動物性油脂に、アルカリ成分を組み合わせたものが用いられています。そのため、アレルギー体質の方や敏感肌の方でも刺激を感じにくく、幅広い人に使いやすいといえるでしょう。

比較的安価なものが多い

固形石鹸は、1個あたり100〜200円から購入できるものが多く、価格帯でも手に取りやすい点が特徴です。さらに、1個で使用できる回数が多いため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れたアイテムだといえるでしょう。

固形石鹸で洗髪するデメリット|ハゲるリスク

固形石鹸で洗髪するデメリット|ハゲるリスク

固形石鹸での洗髪にはメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。特に、使い方や頭皮の状態によっては頭皮環境が乱れ、抜け毛や薄毛につながる可能性があるため注意が必要です。

ここでは、固形石鹸で洗髪する際に注意したいデメリットについて紹介します。

石鹸カスによる毛穴詰まり・炎症

固形石鹸は、一般的なシャンプーと比べると、石鹸カスが頭皮に残りやすいとされています。石鹸カスとは、石鹸に含まれる成分が水道水中のミネラル成分と反応して生じる金属石鹸が、古い角質や皮脂汚れなどと結びついてできたものです。

この石鹸カスが毛穴をふさいでしまうと、フケの発生や汚れの蓄積、頭皮の乾燥などが起こりやすくなって、頭皮環境の悪化を引き起こすおそれがあります

アルカリ性でキューティクルが開きやすい

アルカリ性の性質を持つ固形石鹸で髪を洗ってしまうと、髪の毛のキューティクルに負担がかかる可能性があります。髪の毛は本来、弱酸性の性質を持っているのですが、アルカリ性に近づくとキューティクルが開き、髪の内部の水分や栄養が流出する状態になってしまうのです。

皮脂の落としすぎによる頭皮乾燥

固形石鹸は洗浄力が高いため、必要以上に皮脂を取り除いてしまい、頭皮の乾燥を招くおそれがあります。皮脂には、頭皮や髪のうるおいを保つだけでなく、紫外線や細菌といった外的刺激から守る役割もあります。

そのため、固形石鹸によって皮脂が過剰に洗い流されると、頭皮のバリア機能が低下し、場合によっては抜け毛につながる可能性もあるため注意が必要です。

固形石鹸洗髪でハゲるリスクが高い人の特徴

固形石鹸洗髪でハゲるリスクが高い人の特徴

固形石鹸での洗髪は、人によって向き・不向きがわかれる方法です。頭皮や髪の状態によっては、思わぬトラブルにつながることもあります。

ここでは、固形石鹸による洗髪で抜け毛や薄毛のリスクが高くなりやすい人の特徴を紹介します。

頭皮が乾燥しやすい人

もともと頭皮が乾燥しやすい方が固形石鹸を使用すると、皮脂が必要以上に取り除かれ、頭皮の炎症リスクが高まる可能性があります。

その結果、抜け毛が増え、薄毛の原因となる場合も考えられます。そのため、日常的に頭皮の乾燥を感じやすい方は、固形石鹸での洗髪は控えたほうが良いでしょう。

髪がすでに傷んでいる人

パーマやヘアカラーなどをしていて、すでに髪にダメージがある場合は、固形石鹸での洗髪によって抜け毛や薄毛につながるおそれがあります。

ヘアカラーやパーマをしている髪は、すでにキューティクルが傷ついている状態であることが多く、さらにダメージが加わることで、切れ毛や抜け毛が起こりやすくなる傾向があります。そのため、施術後の髪には使用を控えるなど慎重な判断が求められるでしょう。

フケ・かゆみ・炎症など頭皮トラブルがある人

石鹸カスによって起こる毛穴の詰まりは頭皮トラブルの原因になるため、トラブルを悪化させ、抜け毛や薄毛の原因になるおそれがあります。

すでにフケやかゆみ、炎症といった頭皮トラブルを抱えている方は、固形石鹸での洗髪によって状態がさらに悪化する可能性もあるため、使用には注意が必要です。

固形石鹸で洗髪したい場合の正しい洗い方

固形石鹸で洗髪したい場合の正しい洗い方

正しい洗い方を知ることで、固形石鹸の良さを活かしながら髪や頭皮への負担を抑えた洗髪ができます。

ここでは、固形石鹸で洗髪する場合の知っておきたいポイントを紹介します。

しっかり泡立てて、指の腹で優しく洗う

固形石鹸を使用する際は、髪につける前にしっかり泡立てることが大切です。泡立てネットなどを使い、十分に泡立てた状態で髪にのせるようにしましょう。石鹸を髪に直接こすりつける方法は、摩擦によってキューティクルを傷つけるおそれがあるため避けてください。

洗う際は、シャンプーと同様にゴシゴシこするのではなく、指の腹を使ってやさしく洗うことがポイントです。トリートメントをなじませるときのように、泡を髪全体に行き渡らせるイメージで丁寧に洗いましょう。

すすぎは念入りに行う

固形石鹸は石鹸カスが残りやすいため、念入りにすすぎましょう。特に、生え際や耳の後ろ、後頭部などはすすぎ残しが起こりやすいため、意識して洗い流しましょう。ただし、強い力ですすぐと髪や頭皮に負担がかかるため、やさしく丁寧にすすぐことを心がけてください。

また、固形石鹸は髪に付着している時間が長くなるほどダメージを与えるため、洗髪やすすぎは手早くスムーズに終わらせることがポイントです。

必ず弱酸性リンスで中和する

固形石鹸で洗髪したあとは、アルカリ性に傾いた髪をもとの状態に近づけるため、弱酸性のリンスで中和することが大切です。アルカリ性に傾いた髪はキューティクルが開きやすく、そのままにすると、きしみや手触りの悪さにつながります。

弱酸性のリンスを使用することで、開いたキューティクルを引き締め、髪の状態を整える効果が期待できます。なお、酸性リンスによる中和は短時間で行われるため、トリートメントのように長く置く必要はありません。

洗髪後は保湿ケアも行う

頭皮が乾燥している状態では、髪が健やかに育ちにくくなるため、洗髪後には保湿ケアをしましょう。頭皮の保湿には、頭皮用ローションや美容液、オイル、育毛剤などを活用するのがおすすめです。

美容液やオイルを使用する際は、頭皮をやさしくマッサージしながらなじませることで血行が促され、頭皮環境を整える効果がより期待できます。また、室内の湿度を50〜60%程度に保つよう加湿したり、こまめに水分補給をしたりすることで、日常生活の中でも頭皮の乾燥対策が可能です。

洗髪方法を見直しても改善しない薄毛がある

洗髪方法を見直しても改善しない薄毛がある

洗髪方法を見直すことで頭皮環境の改善は期待できますが、AGAや生活習慣による薄毛を洗髪だけで完全に防ぐことは難しいとされています。薄毛が気になり始めた場合は、進行を抑えるためにも、様々な角度から対策することが大切です。

具体的には、食事内容の見直しや十分な睡眠、適度な運動といった生活習慣の改善に加え、正しい洗髪方法による頭皮ケア、ストレスをため込まない工夫などが挙げられます。洗髪方法の見直しとあわせて、これらの対策を継続的に取り入れていきましょう。

進行してしまった薄毛の根本治療としての自毛植毛

薄毛が大きく進行してしまった場合や改善が見られないという方にとって、有力な選択肢の1つが「自毛植毛」です。自毛植毛とは、自分自身の健康な毛髪を薄毛が気になる部分へ移植する外科的な治療法です。

アスク井上クリニックの自毛植毛が選ばれる理由

アスク井上クリニックの自毛植毛が選ばれる理由

アスク井上クリニックでは、独自に開発された切らない自毛植毛技術「i-SAFE」を採用しています。この技術は、院長・井上浩一医師が長年の薄毛治療の経験をもとに生み出した最新の植毛技術で、傷みを抑えながら自然な見た目を実現できる治療法として注目されています。

痛みが少なく高密度に植毛可能

「i-SAFE」は、従来のように頭皮を切る必要がなく、メスを使わずに移植毛(グラフト)の採取から移植までを可能にする植毛方法です。手術中の痛みや術後の腫れが最小限に抑えられるだけでなく、高密度で自然な仕上がりも実現します。

ドナー株を傷めず高い生着率

「i-SAFE」では、吸引式の採取方法を採用することで、毛根を傷つけるリスクを大幅に抑えながらグラフトを採取できます。毛を生み出すうえで重要な組織を含んだ状態で採取できるため、高い生着率が期待できる点が特徴です。

自然な生え際デザインを追及した技術力

アスク井上クリニックでは髪の毛の量を増やすとともに、生え際を含めた見た目の自然さにもこだわっています。一人ひとりにとって自然に見える仕上がりを目指し、毛の向きや流れ、密度まで細かく配慮して移植しています。

▼アスク井上クリニックのi-SAFEについて詳細はこちら
https://www.asc-cl.jp/medical/isafe/

まとめ

固形石鹸による洗髪が必ず薄毛の直接原因になるわけではありませんが、頭皮状態や洗い方によってはリスクを高める可能性があるため、自分に合ったケア方法を選ぶことが重要です。

薄毛が気になり始めた方や自毛植毛を検討している方は、アスク井上クリニックの無料カウンセリングにぜひご相談ください。

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会