増毛の方法にはどんな種類がある?特徴・選び方を専門医が解説

「最近、髪のボリュームが気になってきた」そんなとき、手軽に見た目を変えられる方法として注目されているのが「増毛」です。

ひと口に増毛といっても、実はその方法はさまざま。人工毛を結びつける方法、貼り付ける方法、ウィッグのように着脱できるタイプまで、それぞれに特徴があり、仕上がりや使い心地も大きく異なります。

この記事では、増毛の代表的な4つの方法をわかりやすく解説。さらに、「どの方法が自分に合っているのか」と気になっている方のために、選び方のポイントも専門医の視点でご紹介します。

薄毛改善には外科的アプローチと非外科的アプローチがある

薄毛改善には外科的アプローチと非外科的アプローチがある

薄毛に悩む方にとって、どの対策を選ぶべきかは大きな悩みどころです。実は、薄毛改善には「外科的アプローチ」と「非外科的アプローチ」の2つがあり、それぞれに特徴や向き不向きがあります。

ご自身の髪の状態やライフスタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。まずは、それぞれのアプローチにどのような方法があるのか、順番に見ていきましょう。

非外科的アプローチ:増毛・発毛・育毛

外科手術を伴わない「非外科的アプローチ」は、身体への負担が少なく、手軽に始めやすいのが魅力です。このアプローチには、大きく分けて「増毛」「発毛」「育毛」の3つの方法があります。

増毛:人工毛や人毛を接着してボリュームアップ

増毛とは、現在ある自分の髪の毛に人工毛や人毛を結びつけたり貼り付けたりすることで、髪のボリュームを増やす方法です。方法には「結毛式」「粘着式」「編み込み式」「着脱式」などがあり、希望のスタイルや髪の状態に合わせて選べます。

即効性があり、見た目の変化をすぐに実感できるのが特徴ですが、自然な仕上がりを保つには定期的なメンテナンスが必要です。

発毛:髪が生えなくなった毛根を薬剤で毛を生やす

発毛は、すでに髪が生えなくなった毛根に薬剤を使って再び髪を生やすことを目指す方法です。医薬品(例:ミノキシジルやフィナステリド)や医療機関での処方薬、外用薬などを使用。

発毛には一定の時間がかかりますが、毛根が生きていれば再び髪が生えてくる可能性があります。ただし、すでに毛根が完全に機能を失っている場合には、効果が出にくいこともあります。

育毛:既存毛の成長を助ける

育毛は、現在ある自分の髪(既存毛)を太く、抜けにくく育てるためのケアです。育毛剤の使用や、生活習慣の見直し、頭皮環境の改善などが主な対策です。

薄毛が進行する前の段階であれば、髪の成長をサポートし、抜け毛の予防効果が期待できます。「まずはできることから始めたい」という方にとって、手軽な第一歩となるアプローチです。

外科的アプローチ:植毛

より確実な効果を求める方には、医療機関で受ける「外科的アプローチ」である植毛があります。植毛は、髪を生やしたい部分に自分の髪や人工毛を移植する方法で、根本的な薄毛改善を目指すものです。

人工毛植毛:人工毛を頭皮に移植する医療行為

人工毛植毛は、合成繊維で作られた人工毛を頭皮に直接植え込む医療行為です。見た目の変化がすぐに得られる一方で、体が人工毛を異物として拒絶するリスクがあります。

日本皮膚科学会では、感染症や炎症などのリスクが高いため、この方法は「推奨度D(行うべきではない)」と評価されています。

出典:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

自毛植毛:自毛を頭皮に移植する医療行為

自毛植毛は、自分の後頭部や側頭部の髪を採取し、薄毛部分に移植する方法です。移植後、髪がしっかり定着すれば、通常の髪と同じように伸びたり抜けたりを繰り返します。

日本皮膚科学会では、「推奨度B(行うよう勧める)」とされ、拒絶反応や副作用のリスクも低いのが特徴です。ただし、十分な量の自毛がない場合には、施術が難しいこともあります。

増毛方法は4種類に大別

増毛方法は4種類に大別

ひと口に「増毛」といっても、その方法はさまざま。現在では、目的や髪の状態に応じて選べる4つの代表的な増毛方法があります。

それぞれの特徴を知ることで、自分に合った自然なボリュームアップが叶います。ここからは一つずつ、詳しく見ていきましょう。

結毛式(けつもうしき)

自毛1本に人工毛を数本結びつけて、自然にボリュームアップする方法です。「単結式」や「束結式」といった種類があり、特に生え際や分け目など、目立ちやすい部分のカバーに適しています。

仕上がりはとても自然で、通気性にも優れているため、蒸れや肌トラブルが起こりにくいのが特徴です。ただし、自毛が少ない場合は施術が難しいことも。また、自毛が伸びると結び目が浮いてしまうため、1〜2ヶ月に1回のメンテナンスが必要です。

粘着式(接着式)

人工毛がついたシートを、頭皮に直接貼りつける方法です。結んだり編んだりする必要がなく、短時間で広範囲のボリュームアップが可能。自毛がほとんどない部分にも対応できるのが大きなメリットです。

一方で、頭皮全体をシートが覆うため、蒸れや皮膚トラブル(赤み・かゆみ)に注意が必要。また、粘着力が時間とともに弱くなるため、月1回程度の貼り替えメンテナンスが欠かせません。

編み込み式

自毛の根元に特殊な糸を編み込み、そこに人工毛を固定する方法です。直接頭皮に負担をかけない構造になっており、水や汗にも強く、運動時も安心。

一度装着すれば24時間つけたままの生活が可能で、1ヶ月ほど自然な状態をキープできます。ただし、定期的なメンテナンス(1ヶ月に1回程度)は必要で、自毛の量によっては施術できない場合もあります。

着脱式(ウィッグ・カツラ)

ピンや金具を使って自毛に固定するタイプのウィッグやヘアピースです。必要なときだけ使えるため、気軽に増毛を取り入れたい方におすすめ。

着脱が自由なのでシーンに合わせて使い分けができる一方、ズレたり外れたりするリスクや、製品の劣化には注意が必要です。長く使うためには、定期的なケアや買い替えの検討が欠かせません。

増毛のメリット・デメリット

増毛のメリット・デメリット

増毛は、薄毛対策の中でも手軽に始めやすい方法です。ただし、メリットだけでなく注意点も理解したうえで選ぶことが大切です。

ここでは、増毛のメリット・デメリットをわかりやすく整理していきます。

増毛のメリット

増毛の最大の魅力は、手軽さと即効性にあります。まず、施術後すぐに毛量アップを実感できる点が大きなメリットです。大切な予定を控えている場合でも、短時間の施術で見た目の印象を大きく変えられます。

また、メスや針を使わない非外科的な方法のため、身体への負担が少ないのも特徴です。痛みや傷跡の心配がほとんどなく、手術に抵抗がある方でも安心して始められます。

増毛のデメリット

一方で、増毛には継続的なケアが前提となるデメリットもあります。増毛した髪を自然な状態で保つためには、1〜1.5ヶ月に1回程度の定期メンテナンスが必要です。自毛が伸びると人工毛が浮いて見えるため、放置すると違和感が出やすくなります。

また、方法によっては頭皮や自毛に負担がかかる可能性もあります。粘着式では蒸れやかゆみ、結毛式では自毛への負荷が生じることがあるため、頭皮環境への配慮が欠かせません。

植毛のメリット・デメリット

植毛のメリット・デメリット

植毛は、薄毛を根本から改善したい方に選ばれることの多い方法です。増毛とは異なる特徴を持つため、メリット・デメリットを比較して検討しましょう。

植毛のメリット

植毛の大きな魅力は、根本的な薄毛改善が期待できる点です。自毛植毛の場合、移植した毛は定着すれば自分の髪として生え続けるため、自然な仕上がりが期待できます。毛根のない部分にも髪を生やせるため、生え際や頭頂部など、増毛では対応が難しい部位にも有効です。

また、いったん定着すれば、日常的なメンテナンスがほとんど不要なのもメリットです。カットや洗髪なども通常の髪と同じように行えるため、長期的な手間がかかりにくいといえるでしょう。

植毛のデメリット

一方で、植毛は手術を伴う医療行為である点に注意が必要です。術後のダウンタイムや、身体への負担を感じる場合もあります。また、植毛は自由診療となるため、費用が高額になりやすい傾向があります。

施術範囲や本数によっては、まとまった費用が必要になるでしょう。さらに、自毛植毛の場合は、移植に使えるドナー毛の量が限られるという制約があります。薄毛の進行状況によっては、移植できる範囲に限界がある点もデメリットです。

毛根の無い部位の薄毛を根本的に改善する唯一の方法は自毛植毛

毛根の無い部位の薄毛を根本的に改善する唯一の方法は自毛植毛

薄毛の対策には、増毛・かつら・植毛などさまざまな方法がありますが、「毛根がすでにない部分」に対して根本的な改善が期待できるのは、自毛植毛だけです。どれを選べばよいか迷っている方は、まず「毛根の有無」を基準に考えてみるのも一つの方法です。

毛根が無い部分には非外科的アプローチでは限界がある

増毛やカツラといった非外科的な方法は、あくまでも今ある髪を活用する手段です。例えば増毛では、自毛に人工毛を結びつけたり、貼り付けたりして髪の量を増やして見せます。

しかし、自毛が全くない部位には施術が難しい、あるいは見た目が不自然になりやすいという制限があります。カツラも手軽で身体への負担は少ないですが、外れるリスクや定期的な買い替えが必要です。

自毛植毛なら新たに毛根を移植可能

一方、自毛植毛は後頭部や側頭部などの健康な自毛を、毛根ごと薄毛部分に移植する医療技術です。この方法なら、毛根の機能が失われた部分にも新しく毛根を「植える」ことができ、髪が再び自然に生えるようになる可能性があります。

移植された毛は通常のヘアサイクルを持ち、生え、抜け、また生えるというサイクルを繰り返します。しかも自分の髪を使うため、見た目も自然で拒絶反応の心配がほとんどなく、定着後は特別なメンテナンスも不要です。

高い技術力とデザイン力を両立した自毛植毛ならアスク井上クリニックの「i-SAFE」

高い技術力とデザイン力を両立した自毛植毛ならアスク井上クリニックの「i-SAFE」

薄毛治療の選択肢として、自毛植毛を検討する方が増えている中、確かな技術力と自然な仕上がりの両立が求められています。

アスク井上クリニックが独自に開発したi-SAFE(アイセーフ)は、切らない自毛植毛として、従来の方法とは一線を画す先進的な手法。痛みや傷跡を最小限に抑えつつ、高い生着率と美しい毛流れを実現できる攻めと美しさを兼ね備えた自毛植毛です。

毛根を傷めないからこそ実現できる高い生着率

従来のFUE(切らない自毛植毛)は、毛根の角度や深さのズレによって、採取時に毛根を傷つけてしまう「切断率の高さ」が課題でした。i-SAFEでは、この課題を克服するために、吸引機能付きの専用パンチを採用。皮膚を押し潰さず、毛根の角度を保ったまま、最小限の侵襲で移植毛(グラフト)を丁寧に採取します。

さらに、髪の太さや状態に合わせて0.65〜0.85mmの極小パンチを使い分けることで、毛根の構造をしっかり残しながら採取が可能に。これにより、生着率が飛躍的に向上し、ダメージの少ない生きた毛を確実に移植できるのが大きな強みです。

低侵襲で身体への負担を抑えた植毛施術

i-SAFEのもう一つの大きな特徴は、施術中・施術後の身体的負担が非常に少ないことです。従来のFUSS(切開式)では頭皮を帯状に切り取って縫合する必要があり、痛み・腫れ・傷跡などのダウンタイムが避けられませんでした。

一方、i-SAFEでは頭皮を切らずにグラフトを1本ずつ吸引採取するため、術後の腫れや痛みが少なく、回復もスムーズ。しかも使用するパンチ径が極めて小さいため、後頭部の傷跡もほとんど目立ちません。

周囲の毛流れに馴染む自然な仕上がりを重視

自毛植毛で最も重要なのは、「自然に見えること」。アスク井上クリニックでは、ただ髪を植えるのではなく、科学的根拠に基づいて生え際のラインや密度、毛流れをデザインします。目や眉、顔の輪郭とのバランスを細かく分析し、一人ひとりに合った自然なデザインを設計。

さらに、マイクロスリットやニードル、マイクロパンチなど超微細なツールを使い分けて、繊細な移植を実現します。この繊細な技術により、元々そこに生えていたかのような自然な毛流れや密度を再現。「植毛したことがわからない仕上がり」にこだわる方にこそ、i-SAFEは最適な選択肢です。

▼アスク井上クリニックのi-SAFEについて詳細はこちら
https://www.asc-cl.jp/medical/isafe/

まとめ

増毛には、「結毛式」「粘着式」「編み込み式」「着脱式」といったさまざまな方法があり、それぞれに即効性・自然さ・手軽さ・持続性といったメリットがあります。

一方で、メンテナンスの頻度や頭皮への負担など、注意すべきポイントもあるため、自分の髪の状態やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。「とりあえず試してみたい」「人にバレたくない」「費用を抑えたい」など、目的は人それぞれ。

もし気になることがあれば、まずはアスク井上クリニックの無料カウンセリングにご相談ください。

 

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会