植毛にかかる期間と生え揃うまでの流れ|アスク井上クリニック監修

自毛植毛を検討している方の中には、「痛みや腫れが心配」「傷跡が残るのでは」と不安を感じる方も少なくありません。アスク井上クリニックの最新技術「i-SAFE(アイセーフ)」は、メスを使わない切らない自毛植毛法です。頭皮への負担を最小限に抑えながら、高い生着率と自然な仕上がりを両立しています。

この記事では、植毛にかかる期間やアフターケアのポイントなどを紹介します。

植毛手術にかかる時間

時計を持つ医師

植毛手術を検討するとき、多くの方が気になるのが「どのくらい時間がかかるのか」といった点です。植毛は、他の美容医療と比べても施術工程が多く、医師の技術と集中力が問われる繊細な手術。

手術自体は1日で完結しても、最終的な仕上がりを実感するまでには数ヶ月〜1年ほどかかるのが一般的です。ここでは、まず「手術当日の所要時間」と「施術方法ごとの時間の違い」について、具体的に見ていきましょう。

手術当日:1日で完了するのが一般的

植毛手術は「一日で終わる美容医療」として人気があります。手術の流れとしては、まず医師が移植する範囲のデザインを細かく確認し、局所麻酔を行います。その後、後頭部などのドナー部位から毛包を採取し、必要な本数を移植していくといった流れです。

この一連の工程をすべて含めても、一般的には1日で完了します。ただし、手術時間は植毛方法や移植する株数(グラフト数)によって変動します。また、長時間の施術になるため、途中で休憩を挟みながら進行するケースも。

なお、手術当日の腫れや違和感は軽度で、翌日から普段通りの生活ができる方も多くいます。入院の必要はありませんが、頭皮への刺激を避けるために数日間は安静に過ごすことが推奨されます。

植毛方法別の施術時間目安

植毛の施術時間は、採取方法の違いによって大きく変わります。現在、主流となっているのは「FUE法」と「FUT法」の2種類です。それぞれの特徴と、1,500〜3,000グラフト(毛包単位)を移植する場合の目安時間を見ていきましょう。

FUE法:1,500〜3,000グラフトで約4〜6時間

FUE(Follicular Unit Extraction)法は、毛包を一本ずつ丁寧に採取する「メスを使わない」手術法です。後頭部などのドナー部分から特殊な器具を使って毛包をくり抜き、移植部位にひとつずつ植え込んでいきます。

この方法の大きなメリットは、切開を行わないため傷跡が非常に小さく、術後の回復が早いこと。さらに、短髪でも目立ちにくい自然な仕上がりを目指せます。

一方で、1株ずつ手作業で採取・移植するため、時間は比較的長くなります。1,500〜3,000グラフトでおよそ4〜6時間、移植数が多い場合は7〜10時間かかることも。FUE法は、ダウンタイムを抑えたい方や自然な見た目を重視する方に人気の高い方法です。

FUT法:1,500〜3,000グラフトで約5〜7時間

FUT(Follicular Unit Transplantation)法は、後頭部の皮膚を帯状に切り取り、その中から毛包を採取する方法です。医師とスタッフがチームで効率的に作業を行うため、採取自体は比較的短時間で済みます。

採取した毛包を丁寧に分離・整え、移植部位に植え込んでいく工程を含めると、1,500〜3,000グラフトで約5〜7時間が目安です。多くの株を一度に確保できる点がFUT法の強みですが、切開・縫合を伴うため、術後の回復には数日を要します。

そのため、術後のケアや傷跡の処置も含めて、医師と十分に相談して進めることが大切です。特に後頭部の縫合部には細い線状の傷が残る場合もありますが、髪で隠せるため外見上ほとんど目立ちません。

移植毛が安定して生え揃うまでの期間

時計とカレンダーの画像

植毛手術の本当のゴールは、「手術が終わった日」ではなく、「新しい髪が自然に生え揃う日」です。移植毛は、頭皮に根付くまでにいくつかの段階を経てゆっくりと成長していきます。

手術直後は赤みやかさぶたが目立つため、少し不安に感じるかもしれませんが、ほとんどの変化は正常な回復過程の一部です。時間の経過とともに頭皮の状態は落ち着き、数ヶ月後には新しい毛が少しずつ生え始め、1年ほどかけて自然な仕上がりに整っていきます。

ここでは、術後の回復から発毛の定着までを4つのステージに分けてご紹介します。この流れを知っておくことで、日々の変化を前向きに受け止められるはずです。

術後回復期間:術後1週間

植毛手術後の最初の1週間は、頭皮が回復に向かう大切な時期です。手術直後は赤みや軽い腫れ、そして小さなかさぶたができるのが一般的です。

これらの症状は数日から1週間ほどで自然に落ち着いていきます。多くの方は1週間以内に見た目がほぼ回復し、仕事や外出などの日常生活にも戻れます。

ただし、毛根はまだデリケートな状態のため、洗髪や帽子の着用などは医師の指示に従い、刺激を与えないように注意が必要です。この時期は「焦らず休ませる期間」。頭皮が新しい髪を迎える準備を整えている段階です。

植毛後初期:術後2〜3ヶ月

手術から2〜3ヶ月ほど経つと、移植した毛が一時的に抜け落ちる「ショックロス」と呼ばれる現象が起こります。初めて経験する方は驚かれるかもしれませんが、これはほぼすべての人に起こる自然な過程です。

毛根そのものは頭皮の中にしっかりと生きており、新しい髪が成長期に入るための「入れ替わり期間」と考えてください。この時期は見た目の変化が少なく、少し不安を感じやすい時期ですが、確実に次のステップへの準備が進んでいます。

植毛後中間期:4〜6ヶ月

手術から4〜6ヶ月ほど経つと、いよいよ「新しい毛」が生えてくる時期に入ります。最初は細く短い毛が少しずつ頭皮から顔を出し、数週間をかけて少しずつ成長していきます。

この段階で、「おっ、髪が増えてきたかも」と変化を実感する方が増えてくるものです。まだ密度は十分ではありませんが、髪の成長サイクルが軌道に乗り始めたサイン。新しく生えてきた毛を大切に育てるためにも、生活習慣や頭皮ケアを丁寧に行うことがポイントです。

植毛後完了期:8ヶ月~1年

手術から8ヶ月を過ぎる頃になると、移植毛が太くしっかりとした毛質へと成長し、自然な密度に近づいていきます。1年を迎える頃には多くの方が「見た目の完成」を実感し、希望していたボリュームやヘアラインに仕上がるのです。

この時期には、毛流れや髪の質感も安定して、もともとの自毛とほとんど見分けがつかないほど自然になります。移植毛は生涯にわたって成長を続けるため、今後も定期的なケアを行えば、長く理想の髪型を維持できます。

自毛植毛の効果を高めるアフターケアのポイント

説明をする医師

自毛植毛は、手術の技術だけでなく「その後のケア」で結果が大きく変わります。せっかく移植した毛をしっかり定着させ、自然で長持ちする仕上がりを目指すためには、日常生活でのちょっとした意識や習慣が欠かせません。

ここでは、植毛後の効果を最大限に引き出すために大切な3つのポイントを紹介します。どれも特別なことではありませんが、「丁寧に続けること」が美しい髪を育てる一番の近道です。

頭皮の術後ケアの徹底

手術直後の頭皮は、とてもデリケートな状態にあります。この時期に正しいケアを行うことで、毛根がしっかりと定着し、その後の発毛がスムーズに進みます。まず大切なのは、清潔さを保ちながら刺激を与えないこと。

シャンプーは医師の指示に従い、ゴシゴシ洗わずに泡で包み込むように優しく行いましょう。かさぶたができても無理に取らず、自然に剥がれるのを待つことがポイントです。

また、紫外線対策も重要です。直射日光に長時間さらされると、炎症や色素沈着の原因になることがあります。

外出時は帽子や日傘で保護し、汗をかいたら軽く拭き取るなど、頭皮を清潔に保つ意識を忘れずに。このような小さな積み重ねが、移植毛の生着率を高め、仕上がりをより自然にしてくれます。

良好な生活習慣

植毛後の髪を健やかに育てるには、体の内側からのサポートも欠かせません。髪は「血流」と「栄養」によって育つため、生活リズムを整えることが最も効果的なケアです。

まずは、禁煙と節度ある飲酒を意識しましょう。喫煙は血管を収縮させ、移植毛への酸素や栄養の供給を妨げます。また、過度なアルコール摂取も新陳代謝を乱し、頭皮環境を悪化させる原因になります。

次に、バランスの取れた食事を心がけましょう。タンパク質、ビタミンB群、亜鉛、鉄分など、髪の生成を支える栄養素を積極的に摂ることが大切です。特に、魚や卵、大豆製品、ナッツ類などは、日常の食事に取り入れやすいおすすめ食材です。

そして、質の高い睡眠も発毛のカギ。夜の成長ホルモン分泌をしっかり促すことで、毛母細胞の働きが活発になり、毛髪の成長がスムーズになります。

専門医による定期チェック

植毛後の経過を良好に保つためには、専門医のサポートを継続的に受けることも欠かせません。手術後の頭皮や毛髪の状態は個人差が大きく、経過を見ながら適切にケア方法を調整していくことが大切です。

定期診察では、移植毛の生着状況や発毛の進み具合を確認し、必要に応じて内服薬や外用薬の処方、ホームケアのアドバイスなどを受けられます。自己判断でケアを続けるよりも、専門家の目で見てもらうことで、より確実な結果が得られます。また、経過観察の中で気になる赤み・かゆみ・抜け毛などのトラブルがあれば、早期に対処できるのも大きなメリットです。

腫れ・痛みが少ない最新の自毛植毛:アスク井上クリニックのi-SAFE

腫れ・痛みが少ない最新の自毛植毛:アスク井上クリニックのi-SAFE

自毛植毛は、薄毛を根本から改善する確かな方法ですが、「痛み」や「腫れ」、「傷跡」への不安を抱える方も少なくありません。アスク井上クリニックのi-SAFE(アイセーフ)は、こうした患者さまの負担を最小限に抑えながら、高い生着率と自然な仕上がりを実現した最新の植毛技術です。

メスを使わずに毛包を1株ずつ採取する「切らない自毛植毛」をベースに、世界最小クラスのマイクロパンチと独自の吸引技術を組み合わせることで、頭皮へのダメージを極限まで軽減。術後の腫れや痛みが少なく、ダウンタイムも短いため、忙しい方でも安心して治療を受けられます。

切らない自毛植毛 i-SAFEで生着率95%を実現

i-SAFEは、井上浩一院長が20年以上の自毛植毛実績と研究をもとに開発した、独自の高精度植毛法です。最大の特徴は「メスを使わない採取法」。吸引アシスト技術を用いたマイクロパワードパンチで、後頭部から健康な毛包を1株ずつ丁寧に採取します。

従来のFUSS法(帯状皮膚切除)に比べて頭皮への負担が少なく、痛みや出血も最小限。さらに、毛根を傷つけない「ダメージレス採取」によって、生着率は驚異の95%を達成しています。自然に生え続ける毛髪を取り戻せるだけでなく、手術後の見た目の違和感も少ないのが大きな魅力です。

移植孔を極小化し、頭皮への負担を最小限に

i-SAFEでは、世界最小レベルの極細マイクロパンチ(直径0.65〜0.85mm)を使用。この技術により、移植時に作成する「孔(スリット)」も従来より大幅に小さくなり、頭皮へのダメージを限界まで抑えています。

微細な移植孔は、出血や腫れを減らすだけでなく、傷跡がほとんど残らないため、後頭部のドナー部分も目立ちにくい仕上がりに。さらに、自然な毛穴の方向や密度に合わせて移植を行うことで、仕上がりは非常にナチュラルです。「生まれつきそこにあったかのような」自然な髪のラインを再現します。

はじめての方も安心できる丁寧なサポート体制

アスク井上クリニックでは、初めて植毛を受ける方にも安心して臨んでいただけるよう、カウンセリングからアフターケアまで徹底したサポート体制を整えています。

施術前には、医師が患者一人ひとりの頭皮状態や毛量、将来の薄毛進行を考慮し、最適なデザインと移植プランを提案。手術当日は完全個室での施術を行い、プライバシーにも配慮しています。

また、遠方から来院される患者さまのために、交通費・宿泊費のサポート制度も導入。術後も定期的なチェックやオンライン相談を通じて、毛髪の定着や発毛の経過をしっかりとフォローします。「痛みが少ない」「傷が目立たない」だけでなく、「最後まで安心できる医療体験」こそが、i-SAFEの本当の価値です。

まとめ

アスク井上クリニックのi-SAFEは、痛みや腫れが少なく、回復も早い最新の自毛植毛技術です。極小の移植孔を用いた丁寧な施術により、傷跡がほとんど目立たず、自然な毛流れを実現します。経験豊富な医師によるカウンセリングとアフターケア体制も整っており、初めて植毛を受ける方でも安心して治療に臨めます。自毛植毛に興味がある方は、アスク井上クリニックへぜひお気軽にご相談ください

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会