つむじはげは思い込みかも?セルフチェックと正しい対処法

つむじ部分が薄く見えると「はげてきたかも」と不安になるかもしれませんが、それは思い込みの可能性もあります。実際に薄毛が進行している可能性もありますが、単なる毛流れや光の加減でそう見えているだかもしれません。では、一体どのようにして見分ければ良いのでしょうか。

本記事では、つむじはげと思い込みの見分け方やセルフチェックの方法、正しい対処法まで詳しく解説します。つむじはげを改善する最新治療も紹介しているため、あわせて参考にしてください。

「つむじはげ」とは?「思い込み」との見分け方

つむじはげは、自己判断が難しい薄毛の一種です。つむじの位置や毛の流れの特徴から、実際には問題がないのに「薄くなってきた」と感じてしまうこともあります。

ここでは、見た目だけで判断せず、薄毛かどうかを冷静に見極めるためのポイントを5つ紹介します。正しい見分け方で思い込みによる不安をなくしていきましょう。

髪の隙間が増えて地肌が透ける

つむじ部分の髪に隙間が目立ちはじめ、地肌の色が見える範囲が広がってきた場合、それは単なる毛流ではなく、薄毛の兆候といわれています。なぜなら、つむじは、本来きれいな渦を巻いているためです。つむじは人によって右回り・左回りと分かれますが、どちらであっても健康なつむじは渦の中心のみ地肌が見えている状態です。

そのため、以前は髪にボリュームがあって地肌が見えなかったのに、鏡で確認したときに明らかに透けて見えると感じたなら、毛が弱っていたり、毛量が減っていたりしている可能性が高いため注意してください。つむじはげは少しずつ進行するため、こうした変化に早く気づくことが大切です。

つむじ周りの地肌が赤茶っぽい

頭皮の色が赤っぽく、あるいは茶色がかって見えるときは、頭皮の乾燥や日焼け、炎症を起こしている可能性があります。実は健康な頭皮は青白く、コンディションが悪くなると、黄色、赤、茶色と変化していきます。

青白く健康な頭皮は透明感がありますが、赤茶っぽさが目立ってきた場合は要注意です。頭皮環境が悪化する原因は過剰な皮脂分泌やシャンプー残りなどが原因です。これらは髪の成長にも影響が出てくるため、正しい頭皮ケアが求められます。

毛流がはっきりしない

毛流れが崩れてはっきりしていないのもつむじはげの原因です。正常なつむじは渦を巻いているため、毛流れがはっきりしています。しかし、つむじはげになると、毛量が減ったり、髪質自体がうぶ毛のような状態になったりと、毛流を維持できなくなり、結果として毛流れがはっきりしなくなるのです。毛流れを維持できないままにしておくと簾(すだれ)のような状態になってしまうため、早めの対策が求められます。

明らかに毛量が少ない

全体的に髪のボリュームが減り、手ぐしを通したときに以前よりも軽く感じるようになったら、それはつむじはげが進行しているサインかもしれません。特に、髪を結んだときの感触や、髪型が決まりにくくなったときは、真っ先に毛量の変化を疑ってみましょう。頭頂部を鏡で確認し、つむじを中心に髪のボリュームが均一かどうかをチェックしてみてください。

つむじ周りの毛が細く短い

髪の一本一本が細くなり、つむじ周辺の毛が薄くなってきたと感じたら、それは髪の成長サイクルが乱れているサインです。たとえ髪が生えてきているとしても1本1本の毛が細ければ、全体的なボリュームが減って見えるようになるのです。このような変化は自然治癒しにくいため、できるだけ早い段階での対策が求められます。

つむじはげをセルフチェックで確認!

つむじはげかもしれないと感じたら、まずは自分の頭部の状態を確認してみましょう。病院に行く前にできる簡単なセルフチェックを行うことで、思い込みによる不安を減らせます。

ここでは、セルフチェックの方法を4つ紹介します。どれも簡単にできるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。

ボリュームダウンしていないか昔の写真と比べる

何年か前の写真と現在の頭頂部を見比べて、明らかに髪のボリュームが減っていないかをチェックしてみましょう。特に、前髪が薄くなっていないか、生え際の形状に変化がないかが重要です。もし、昔より生え際が後退していたり、剃り込み部分がM字になっていたりしていた場合、薄毛が進行している可能性があります。

また、前髪のヘアスタイリングがしにくかったり、セットしたヘアが崩れやすかったりした場合も、生え際の後退が進行しているサインであるため、あわせてチェックしておきましょう。

抜け毛の状態・本数をチェックする

洗髪後や枕元に落ちた髪の毛を観察し、本数や太さをチェックしてみましょう。太くて長い毛が抜けるのは成長が終わった正常なサイクルですが、細くて短い毛が多く抜けている場合は、成長途中で抜けている証拠です。

抜け毛が増えてきたと感じたら、その性質にも着目することが薄毛の早期発見につながります。もし、短く細い抜け毛が多い場合は、男性型脱毛症を発症している可能性もあるため、早めに治療することが必要です。

おでこの広さや前髪のボリュームを確認する

つむじと直接関係なさそうに見える前髪にも注意が必要です。前髪の立ち上がりが弱くなったり、分け目が目立ちやすくなったりした場合、頭部全体で毛が細くなってきている可能性があります。

つむじはげは20代でも発症する可能性がある上、徐々に進行していきます。一見関係なさそうに見えますが、おでこや前髪もしっかりチェックしましょう。

家族・親戚に薄毛の人が多いか

薄毛は遺伝的な要因も大きく関わってきます。そのため、父親や祖父、叔父など、男性親族の頭髪状態に注目してみましょう。なぜなら男性親族に薄毛の人が多いと、自分にもその傾向が現れる可能性があるためです。

現状、つむじにはげがなかったとしても、将来はげてくる可能性は十分に考えられるため、早めに予防することも重要です。

つむじはげの主な原因

つむじはげが進行してしまう背景には、さまざまな原因があります。そのため、根本的な対策を考えるには、まずどのような原因で髪が減ってきているのかを見極めなくてはなりません。

ここでは代表的な3つの原因について解説します。それぞれの特徴を把握し、正しい対処法を試みましょう。

AGA(男性型脱毛症)

AGAとは「男性型脱毛症(AndrogeneticAlopecia)」の略称で、つむじから前頭部にかけて徐々に髪が薄くなっていくのが特徴です。思春期以降に発症するケースが多く、進行性のため放っておくと症状は悪化していきます。

AGAが起こるメカニズムは、男性ホルモンの1種であるテストステロンが「5αリダクターゼ」という還元酵素の働きにより、DHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。そして、DHTがホルモンレセプターと結合すると、脱毛因子が生成されて抜け毛が起こるのです。症状が深刻になると、治療も大がかりになるため、早期発見が重要です。

生活習慣やヘアケアによる頭皮ダメージ

栄養バランスが偏っていたり、運動習慣がなかったり、夜更かしが続いて睡眠不足が慢性化していたりすると、髪の成長に必要なエネルギーが十分に届かなくなり抜け毛の原因になります。

さらに、シャンプーのすすぎ残しや頭皮の洗いすぎで、皮脂やフケ、炎症が起こると毛根にダメージを与えるため注意が必要です。また、紫外線によるダメージも毛根に悪影響を与える原因の1つです。正しい生活習慣と正しいヘアケアを心がけ、健康な頭皮環境を目指しましょう。

ストレス

強いストレスを感じ続けると、自律神経が乱れ、血流の悪化やホルモンバランスが崩れます。その結果、皮脂の過剰分泌などを引き起こし、抜け毛につながってしまうのです。強いストレスを感じ続けると、睡眠不足や精神疾患になるリスクも高まるため、日常的にリラックスする時間を確保しましょう。

本当につむじはげだった場合の正しい対処法

セルフチェックの結果、明らかにつむじの毛量が減ってきていると感じた場合、早期の対処が重要です。なぜなら、つむじはげは進行性であるケースが多く、放置しておくと改善が難しくなることがあるためです。

たとえつむじはげでも原因に合った適切な対策を行えば、進行を食い止めることや見た目を改善することにもつながります。ここでは、本当につむじはげだった場合の正しい対処法を3つ紹介します。

AGA治療の開始

つむじはげの原因がAGAと診断された場合は、医療機関での治療が有効です。もっとも一般的なのはフィナステリドやデュタステリドといった内服薬による治療で、これはDHTの生成を抑えて進行を防ぐ働きがあります。加えて、ミノキシジルのような発毛を促す外用薬を併用することで、より効果的な結果が期待されます。

ただし、フィナステリドは女性や未成年に対する安全性が確立されていないため注意してください。また、自己判断での市販薬利用は余計に症状を悪化させてしまう可能性もあるため、医師の診察を受ける方が安全です。

正しいヘアケア方法

毎日のヘアケアも薄毛対策には欠かせません。シャンプーは弱酸性の洗浄力の弱いアミノ酸系タイプを使いましょう。頭皮は強くこすらずに優しく洗い、しっかりとすすぐことを意識してください。

さらに、育毛剤を併用する場合は、血行促進成分や頭皮の保湿成分が含まれているものを選ぶと、肌の乾燥やかゆみ改善に効果が期待できます。日々のケアを丁寧に続けて、健やかな頭皮環境を保ちましょう。

生活習慣の改善

生活習慣の乱れは髪の成長に直接影響します。特に睡眠不足は、髪の修復や再生に必要な成長ホルモンの分泌を妨げてしまうため注意してください。食生活に関してはタンパク質や亜鉛、ビタミン類など髪に必要な栄養素を含んだ食事を意識し、過度な飲酒や脂質の摂りすぎは控えましょう。

また、軽い運動を習慣にすることで血流が良くなり、頭皮にも栄養が届きやすくなります。このように日々の積み重ねが、髪の未来に直結するため、毎日の生活スタイルを見直すのも薄毛予防の大きなカギとなるのです。

つむじはげを改善する最新治療|自毛植毛

つむじはげが進行してしまい、薬やケアでは改善が難しいと感じた場合、自毛植毛がおすすめです。自毛植毛は薄毛を根本的に改善したい人や、毎日のケアに手間をかけたくない人に注目されています。ここでは最新医療である自毛植毛について詳しく解説します。

自毛植毛とは?

自毛植毛は、自分の後頭部や側頭部など、薄毛の影響を受けにくい部分から毛根を採取し、それをつむじなどの薄毛部分に移植する方法です。採取した毛根は本人のものなので拒絶反応がなく、定着率も高いため、自然な見た目を取り戻せます。また、医療機関で行われる施術であるため、安全性と効果の両面で評価されているのも特徴です。

自毛植毛のメリット:1回で完了・自然な仕上がり

自毛植毛の最大の魅力は、1回の施術で完了できるところです。薬のように毎日続ける必要がなく、手間や負担を最小限に抑えられます。

また、移植された毛根は生きたまま定着するため、成長すれば違和感のない自然な仕上がりになるのも嬉しいポイントです。そのため、見た目の改善に即効性を求めたい人や、継続的なケアにストレスを感じる人にとって、有力な選択肢となるでしょう。

つむじはげ改善の症例写真

つむじはげの治療に取り組んだ人の症例写真を確認すると、施術前後で毛量が明らかに違うことが分かります。自毛植毛によって、透けていた地肌が目立たなくなり、自然な毛流れが戻っている様子が見て取れます。このように、見た目の改善が明確だからこそ、多くの人が薄毛治療に前向きな一歩を踏み出しているのです。

手術前術後7か月経過
手術前術後7か月経過

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つむじはげについてよくある質問

つむじはげに関して、セルフチェックや治療に不安を感じる人は少なくありません。ここでは、多く寄せられる4つの質問に答えました。

つむじはげは自分で気づきにくいですか?

つむじは頭頂部にあるため、自分の目では確認しづらく、光の当たり方や角度でも見え方が変わることがあります。そのため「はげてきたかも?」という思い込みが生じやすく、正確に判断したい場合は専門医の診断を受けましょう。

若くてもつむじはげになる可能性はありますか?

つむじはげは年齢に関係なく発症し、20代の若年層でもAGAの影響で進行することがあります。生活習慣の乱れやストレス、遺伝などが関係しているため、早期発見と正しい対処が重要です。

つむじはげを一時的に隠す方法はありますか?

つむじの薄毛を隠すには、スプレーを使ったり、髪型変えることで上手にカバーすることも可能です。ただし、これらは一時的な対処であるため、根本的な改善にはなりません。治療と併用して活用すれば、見た目の印象を整えながら薄毛対策が進められるでしょう。

つむじはげは治せますか?

つむじはげは、原因に応じて適切な治療を受ければ改善できる可能性があります。AGAであれば内服薬や外用薬、自毛植毛などの方法が有効です。自然に治ることはほとんどないため、進行する前に医療機関へ相談しましょう。

つむじはげは思い込みかも?セルフチェックと正しい対処法

まとめ|つむじはげに気づいたら、まずは専門医に相談を

つむじはげは自然に治ることはほとんどありません。つむじ周りの変化に気づいたら、放置せず、薄毛が進行する前に医師へ相談することが重要です。本記事を参考にしてしっかり対策を施し、髪の悩みに向き合いましょう。

自分に合った治療法を知るためにも、まずは専門クリニックでのカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。アスク井上クリニックでは、無料カウンセリングを実施しており、専門医があなたの悩みに丁寧に向き合います。症状が悪化する前にぜひお気軽にご相談ください。