紫外線と薄毛

髪の毛にダメージを与えるものとして代表的なのが紫外線です。しかし、紫外線といってもどのようなものなのか、何故髪の毛にダメージを与えるのか、知らない方も多いと思われます。

今回はこれらが髪に与えるダメージと薄毛との関係性についてご説明いたします。

 

紫外線とは

 太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられます。可視光線よりも波長の短いものが紫外線です。紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからA・B・C と大別されています。フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上において生物に有害な紫外線(UV-B)が増加し、生物への悪影響が増大することが懸念されます。

出典 https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-40uv.html

 

紫外線は髪を痛めるのか

紫外線は過度に浴びることで髪のキューティクルを破壊します。キューティクルは髪の毛の表面を保護しているバリアの様なもの。キューティクルが破壊されると髪の毛が乾燥しパサパサします。この状態を髪の毛が傷むともいいます。

UV-C
大気圏(オゾン層)などに全て吸収され、地表には届きません。

UV-B
ほとんどは大気圏で吸収されますが一部は地表に到達し、人体に悪影響を及ぼします。皮膚細胞のDNAを傷つけるなど、主に皮膚や目の表面に作用し、炎症・シミの原因となります。また、皮膚ガンも「UV-B」との関連が指摘されています。日焼け止めの効果はSPF(Sun Protection Factor)で表示されます。

UV-A
波長が長いため皮膚の奥深くまで到達し、真皮にあるコラーゲンなどを破壊することで、しわ・たるみなどの原因となります。また、一部は目の奥にある水晶体や網膜まで到達するので、白内障の原因と考えられています。日焼け止めの効果はPA(Protection grade of UV-A)で表示されます。

出典 https://weathernews.jp/s/topics/202101/170125/

 

頭皮も痛めるのか

紫外線は過度に浴びると、頭皮のバリア「皮脂」を酸化させ「過酸化脂質」に変えます。こうなるとバリアが無くなり頭皮にダメージを受け易くなります。これにより炎症などの原因になります。過酸化脂質が毛穴に詰まると、炎症などの原因となります。頭皮が炎症を起こすと、髪の毛の成長が妨げられます。

 

紫外線から身を守るには

最も有効な対策は紫外線を浴びないようにすることです。外出をなるべく控え、屋内にいるというのが一番の対策となります。

ただ、ずっと屋内にいることは現実的な対策とは言えません。そこで有効な対策は帽子を被ることです。帽子を被ることで頭皮や頭髪への紫外線は限りなく小さくなります。ほぼゼロです。しかし、帽子のサイズを間違えば血行不良の原因ともなりえます。帽子のサイズは少し大きめのものを選び、キチキチに被りすぎないように注意します。

肌であれば日焼け止めが効果的ですが、UVカットスプレーの使用も効果的です。頭皮に使用する場合は必ず頭皮用のスプレーを選ぶようにすることが大事です。

 

薄毛と紫外線

まだわかっていないことも多いのですが、紫外線を浴びたからといってすぐさま薄毛になることはないと言われています。多くの男性の場合、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種の働きが原因で薄毛になると考えられています。

 

まとめ

紫外線と薄毛の関係についてご説明しました。紫外線の浴びすぎは頭皮環境の悪化につながりますので控えましょう。

薄毛の改善には自毛植毛が効果的な場合もございます。薄毛の改善がまったく見られない場合などは、積極的に検討してみましょう。

 

投稿者プロフィール

自毛植毛アスク井上クリニック 東京
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