女性の薄毛の原因と対策~牽引性脱毛症~

女性の薄毛で悩んでいる方も昔より多くみられるようになってきました。これには、生活環境や食生活、生活スタイル、遺伝的なものから精神的なものまでさまざまですが、今回は、女性の脱毛症である牽引脱毛症について説明していきたいと思います。

牽引脱毛症とは?トリートメント

薄毛や脱毛の原因などは様々な種類があり、遺伝、体質がそうであった場合が多いですが、中には自分の髪型が原因で引き起こされてしまう場合もあることをおご存知でしょうか?牽引脱毛症は、最近日本人の女性の間で増えてきている脱毛症のことですが、ほとんどの場合女性の脱毛症として挙げられているんです。

これの大きな原因は、髪の毛が引っ張られすぎている、ことによるものだと言われています。例えば、ポニーテールは毛髪を束ねて後ろで結いますが、この髪形も頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。また、ポニーテールよりも頭皮にダメージが大きいのがエクステです。エクステは、常に毛髪が引っ張られている状態のためダメージが大きくなってしまうんです。

それ以外にも以下のような原因があります。


牽引性脱毛症の原因

ポニーテール

髪の毛を後ろに引っ張られている状態のことです。また、髪の毛を強く束束ねることで頭皮へのダメージが大きくなります。

エクステンション

常に頭皮が引っ張られていて皮膚がポニーテールよりも倍以上の負担がかかります。

三つ編み、編み込み

髪を引っ張り、さらにそこに編み込みをしているため抜け毛が多くなります。もし三つ編みをする場合には、強く引っ張り過ぎないことが大切です。

お団子頭

お団子の部分が頭皮に重い負担をかけ、毛髪が引っ張られてしまうのが問題です。

ヘアアイロンやコテ

ヘアアイロンを利用することで髪をストレートや巻き髪にすることが可能ですがはさみながらという点で、刺激を頭皮が受け抜け毛が多くなります。

分け目をいつも同じにする

分け目がずっと同じ方は気が付かないうちに負担が溜まっていきます。また、髪をかきあげるのも要注意。その書き上げた箇所がどんどん薄くなってしまいます。


対策方法

頭皮マッサージ

①ヘアスタイルを変える

牽引性脱毛症の対策のひとつには、違うヘアスタイルに変えることが大切だと言われています。どうしても学校や仕事の都合などでどうしても毛髪を結ばなければいないときには、できるだけ短い時間にすることが大切です。また、脱毛症の中でも牽引性脱毛症は症状が軽いため、頭皮や毛髪に負担にならないように少し工夫するだけでも自然に回復する可能性も高いです。

②頭皮マッサージをする

牽引脱毛症になってしまう方の多くには頭皮の血行が悪くなり頭皮が固い方が多く見られます。そうならないために、頭皮マッサージが重要です。頭皮がかたい。のは、血行が悪いというメッセージになりますから毛髪が育つのに必要な栄養分が頭皮まで行き届いていない可能性があるんです。頭皮マッサージは気軽にできますので、試してみてはいかがでしょうか。

牽引脱毛症について詳しく知りたい方はこちら

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

坂本 有孝 アスク井上クリニック副院長

経歴

2000年3月久留米大学医学部卒業
2000年4月久留米大学病院(形成外科)勤務
2005年7月国立病院機構九州がんセンター(形成外科)勤務
2006年7月久留米大学病院(形成外科 助教)勤務
2009年7月済生会福岡総合病院(形成外科 主任医長)
2012年4月済生会福岡総合病院(形成外科 主任部長)
2013年4月某大手植毛クリニック福岡院 院長
2015年4月某大手植毛クリニック新宿本院 院長
2023年7月アスク美容クリニック銀座院長就任
2025年4月アスク井上クリニック副院長就任

学会等実績

日本形成外科学会認定専門医 / 日本臨床毛髪学会会員