よくあるご質問
AGA治療薬の服用・副作用について
Question
フィナステリドの服用は必須でしょうか。
Answer
勿論女性の患者さんや、薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)では無い方にはフィナステリドの内服は必要ありません。
AGAが原因もしくは、多くの方が薄毛の原因としてAGAとCTE(慢性休止期脱毛症)が混在しており、その比率が違うだけということがほとんどですが、そのようなケースでは、術後数ヶ月間フィナステリドを服用して頂いております。
但し、どちらの薬も長期連用することで、副作用の心配が有りますので、髪の毛を増やす目的で内服をして頂く訳ではありません。
服用の理由は、(今まで経験したことのない)植毛手術自体がストレスになることから、そのストレスが薄毛の進行を引き起こすケースがあります。
せっかく植毛をしたのに、植えた毛が生えて来たにもかかわらず、既存の毛がそのストレスで少なくなっては満足度も下がってしまいます。
そのリスクを回避するためにも、手術を受けたことの影響が無くなる4ヶ月は内服をして頂き、その後1/2錠に減量していき、6ヶ月目の術後検診(無料で行っております)などで、医師とご相談の上で内服を止めるか、副作用の心配のいらない程度の1/4錠に減量して頂くかを決めて頂きます。
植毛手術は将来の薄毛の進行を止めるものでは有りません。
進行を防止(完全に防止することは無理ですが)する目的で、副作用の心配の無い程度の微量の薬を補助的に使って頂くものとご理解下さい。
Question
ミノキシジルを内服し始めてニキビが増えた気がしますが、関係ありますか?
Answer
ミノキシジルはKATP開口で始まる様々な経路が、本来は生体優先度の低い毛で 「すべて死を否定し、成長を促す」 という暴走を起こさせる薬ということができます。 肌でもこの暴走の影響がでます。血流改善または毛包脂腺ユニットとしての活発化が皮脂の分泌を増やし皮膚のターンオーバが過剰となりニキビや脂ウキ、逆に時としてミノキシジルのAR抑制作用により乾燥肌、むくみによるバリア機能の損傷による湿疹やかゆみ などの皮膚トラブルが起こる可能性はあります。
Question
ミノキシジルでむくみが気になりますが、利尿剤を使っていいですか?
Answer
利尿剤を使うことはよくあります。 むくみでよく使われるフロセミドは強制水排除なので循環血漿量を減らしRAAS亢進の悪循環がおこって結果濾過圧ないしGFRは下がります。それに対してスピロノラクトンはRAASでのアルドステロン抑制なので、その濾過圧への影響は少ない さらにスピロノラクトンの抗アンドロゲン作用により、AGAにも効果があるので、薄毛特にAGAの要素のある薄毛にミノキシジルを使っている場合は、好都合といえる。 ただし、このミノキシジル、腎機能(eGFR)が低下している方や、スピロノラクトンを併用する場合は、血液中のカリウム値が上がりすぎないよう定期的な血液検査が必要です。
Question
ミノキシジル10㎎を3年使ってます、最近効果が出にくくなったのですが、耐性とかありますか。
Answer
ミノキシジルの効果はその硫酸塩化からはじまりKATP受容体を開口させてはじめて種々の反応が進むのですが、フルブーストの暴走が長期間続くとSULT枯渇 と受容体レベルのダウンレギュレーションがおきてしまい、反応が進まなくなるのです。これが耐性の本質だと思います。
Question
フィナステリドデュタステリドにも長期連用で効きにくくなることはあるのですか?
Answer
ミノキシジルは暴走による発毛であるが故の耐性ですが、フィナステリドデュタステリドは、毛周期調整システム5α-DHT-ARの感受性が生まれつき高い人を正常化しようというものですので、しわ寄せ的な考えが成り立たない、これはシンプルにフィナステリドデュタステリドでは完全に抑えられるわけではないので毛包での微小炎症やエピジェネティックな修飾つまり破壊線維化**が少しずつ進んだと考えられる こうなるとフィナステリドもデュタステリドも効きにくくなるということだとおもいます。
じゃあ、完全に抑えられるくらいたくさんフィナステリドデュタステリドの量を取ろうというのは、AGAの抑制と健康な体のトレードオフとなります。
**炎症性サイトカインが線維化関連遺伝子のプロモーター領域のメチル化状態を変化させたり、ヒストン修飾を変えたりするという経路が報告されています。
エピジェネティックな変化が微小炎症と線維化を「連結」し、さらに「固定化」する鍵となっているのです。
Question
薄毛の治療のなかでもAGAの治療は早くから取り入れたほうがいいとききましたが、これってどういう理由ですか?
Answer
AGAではDHT-ARでの反応として炎症性サイトカインを出し微小炎症がおきますが、一方この炎症性サイトカインが直接エピジェネティックな修飾(メチル化、ヒストン修飾)がおきます この二つの原因から線維化が進み、毛包は破壊されて不可逆的変性となります。この段階に移行してしまった毛包は、フィナステリドデュタステリドを使っても正常化は望めないのです。そういう意味で早いほうがいいのですが、問題はフィナステリドデュタステリドのターゲットが毛包だけでなく生殖器では男性機能低下、脳では気分の抑うつをおこすことがある点で、これは若ければ若いほど影響を受けやすくなります。したがって最初は少量から始めたほうがいいのかもしれません。
Question
手術後はしばらくミノキシジル飲んだ方がいいですか?
Answer
おそらく、移植毛の生着などにはほとんど関係ないとはおもいますが、ショックロスを穏やかにし、ショックロスからの立ち直りを早める作用はあると考えられますので4か月程度飲むのはメリットあると思います。
理由:ショックロスとは外科的傷を修復しようとするのは生体優先度が高いのですが、毛が成長することは生体優先度低いので、成長が止まってしまうというものです。
またミノキシジルは生体優先度を無視して成長にフルブーストさせるものです。












