菲薄化したきずあと・やけどあとへの植毛

今まで菲薄化した瘢痕、火傷跡の植毛は移植床の無さにより、なかなか満足な結果を出せませんでした。
植皮となれば大がかりですし、かといって脂肪注入程度では、これまた、まだまだな感じです。

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最近、リジェネラ(hbw®)という器械が日本に入ってきて、その考え方は真皮部分、つまり細胞外マトリックスと繊維芽細胞の塊を粉砕して、(場合によっては脂肪組織由来幹細胞も)注射で打ち込むというものです。

いわば、自家真皮粉砕植皮です。閉じた空間への植皮ですので、生着も良く、組織再生もスムーズではないのかと想像します。

菲薄化したきずあと・やけどあとへの植毛

本当に、そのような結果を出すことができれば、移植床の再生が期待でき、すなわち菲薄化した瘢痕でも、満足度の高い植毛が可能になるのではと期待しています。
まだ結果を出しての話ではないのですが、諦めていた方も、一度ご相談下さい。

 

 

女性のための薄毛治療-頭頂部分け目編

女性の相談で多いのは、

  1. 頭頂部「分け目」の地肌が透けて、ボリュームがない。
  2. 四角く男性的なおでこの生え際を丸くしたい

の二つになります。今回は頭頂部分け目についてです。

内科的治療も外科的治療(一般的には自毛植毛)も細い毛を太い毛にするという点では同じですが、自毛植毛では毛が無くなった部分にも毛を生やせます。いずれにしても一長一短があります。内科的治療は様々あり詳細は割愛しますが、いずれも手軽に始められ、増える毛は自然であるのが最大のメリットです。デメリットとしては、効果に個人差があり、なかなか満足とまでは到達できないことが多く、一旦増えても、治療中止すれば元に戻ります。そこで効果を高めよう、効果を持続させようとすると副作用や、治療費用が高くなることになります。

それに対して、自毛植毛はちゃんとやれれば一定の効果が安定して得られます。ここで「ちゃんと」というのは技術です。「一定の」のというのは、一回での到達密度に限界あり、また何回やっても、やればやるだけ目には見えなくても傷跡が増え、傷跡は線維多く血管少ないため、その密度が元の80%を超えることがないということです。「えっそれじゃ何が増えたの」と思われるかもしれませんが、それは密度ではなくボリュームです。ただ植えた毛は進行しにくい性質を受け継いでいるため、特別なメンテナンスは必要ないのですが、周囲の毛はほっておけば進行するので、進行予防は必要です。また植える毛は長いままの毛ではなく、毛足が2~3㎜の毛です。実際それがそのまま長くなることは少なく一旦抜け(これをショックロスという)、3~4か月から生えてくるというという経過をとることが多いのです。もう一つのデメリットは移植の材料はご自身の後頭部の毛で、採取移動しただけなので、後頭部分の材料は徐々に少なくなります。自然さにおいては、移植した毛にくせ毛が生じるなど劣る点があります、だからこそいかにこの自然ではない部分を少なくしていくのかがアスクの植毛のコンセプトになっています。

どちらを先がいいのかは、治療を受ける方の、状況次第となりますので、診察でよく計画を練ることは大切です。

分け目、つむじ、頭頂部では。術後のショックロスがシビアなことがあるため、一挙に全範囲をターゲットにせず、移植部が周囲の毛で隠せるよう移植範囲も計画的に決める方がいいかもしれません

 

 Ashampoo_Snap_2016.03.31_14h26m57s_031_当院自毛植毛例

PRPで毛髪再生?

PRPとは、血液に含まれる血小板を多く含む多血小板血漿のことで、大まかに言えば、採血した血液に抗凝固剤を少し入れ遠心分離した時の上澄み液として得られるものです。 有効成分はおそらく含まれるサイトカインや成長因子です。 最近は様々な医療領域における安全性の高い再生医療として使用されています。 たとえば歯科領域では、歯周組織再生とくに歯が無くなったために吸収された歯槽骨の再生に盛んに用いられています。 美容外科領域でも、皮下組織の再生を期待して、ボリュームだけでなく、シワ、たるみの改善のために用いられています。 整形外科でも、筋・腱・骨の再生に用いられています。 Ashampoo_Snap_2016.03.05_14h59m07s_026_(写真) しかし、これによって毛髪が再生されることがあるのかと言えば、毛髪が先ほどの例のような組織ではなく器官として作られているため、かなり難しく、よって、無くなったものはさすがに出てこない。 しかし細く短かった毛が、多少ながら成長がみられ、太く長くなることがあるようです。 もちろん永久的なものではないため、数週間または数ヶ月おきに繰り返す必要はあります。 副作用らしいものはないため、使いやすいですが、その効果は安定していません。 当院での使用方法は、主として、手術中の採取毛の保存液として、また手術後の、直後の傷の治りを良くして、また移植毛の生着をよくするために使用しています。 これだけの効果に限定すれば、それなりの結果を出してくれています。その中で、人によっては、既存毛が濃くなることがあるようなのです。 Ashampoo_Snap_2016.03.05_15h30m10s_027_写真