AGAはどうして進行するのでしょうか、

・AGAはどうして進行するのでしょうか、

5αRが増えたり、感受性高くななったりしてDHTの量が増えつづけるわけではなく、持続的な成長抑制シグナルが、毛乳頭細胞や毛包幹細胞のDNAにおいてエピジェネティックなパッキングを起こし、細胞分裂してもAR感受性たかく、増殖は低く固定されてしまいミニチュア化がおこるためです。この固定化は進行しこれがAGAの進行となります。またこのエピジェネティックなパッキングは不可逆的な部分もあり、フィナステリドデュタステリドへの反応も悪くなることになります。

 

パッキングとは何か

DNAのパッキング(固定化)」

細胞の中にあるDNAは、普段は必要な部分がほどけて「ON」の状態になっています。しかし、DHTなどの影響が続くと、DNAがギュッと凝縮されて「パッキング」され、スイッチが「OFF」のまま固定されてしまいます。

左(ONの状態): 健康な時は、DNAがほどけて遺伝子の情報が読み取られ、毛を作る指令が出ています。

右(OFFの状態): AGAが進行すると、DNAが固くパッキングされ(赤い「メチル基」などが付着)、指令が出せなくなります。これが「エピジェネティックなサイレンシング(沈黙)」です。

AGAが進行性である最大の理由は、このDNAのパッキング(右の状態)が、細胞分裂しても引き継がれてしまうからです。

投稿者プロフィール

井上 浩一
井上 浩一アスク井上クリニック 院長
経歴
1988年 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年 某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年 都内美容外科クリニック 院長就任
2002年 米国での自毛植毛研修を経て、植毛クリニック開院
2006年 某大手植毛クリニック 院長就任
2014年 アスク井上クリニック 開院