順天堂大学田中里佳教授が研究されているMNC-QQ療法(自己末梢血単核球生体外培養増幅法)ですね。採血した血液を遠心分離にかけ、そこから単核球を取り出し、それを特殊な条件で培養することで、細胞数を増やしつつ、強力な血管再生能力と抗炎症作用を持つM2型マクロファージ(再生アソシエイト細胞)へと機能を変化・強化させ、 この「強化されたM2マクロファージ部隊」そのものか、その培養時に作られる上清液(主体はエクソソーム)を患部に注射するというものです。一見PRPに似ていますが、この単核球を教育してM2マクロファージの精鋭部隊を編成しそれ使う点に違いがあり、これが効果を劇的に向上させ安定した結果が得られるというわけです。
M2マクロファージは微小炎症で成長のブレーキがかかった状態を、M2マクロファージからの抗炎症サイトカインでブレーキを排除して、成長因子でアクセルを踏むことでさまざまな薄毛に効果が出ると考えられます。素晴らしい技法ですが、培養という部分で一般クリニックでは取りいれにくく、現在は田中教授のリカルナクリニックで行われています。
発毛をさらに促進するには、アクセルの強化とブレーキの排除は必要かもしれません。アクセルの強化として有望なのはMPCブロックによる毛包ニッチのサバイバルモードを利用したもの(現状PP405が有力)があります。ブレーキ特にDHTによるブレーキにはARでの拮抗薬クラスコテロンが有望と考えられれます。これらの薬剤は生体に対する作用は激しいため安全に使えるためにはアンテドラッグ化は必須です。
近い将来これらの組み合わせた、副作用の少ない治療法が出てくるでしょう。
投稿者プロフィール

- アスク井上クリニック 院長
- 経歴
1988年 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年 某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年 都内美容外科クリニック 院長就任
2002年 米国での自毛植毛研修を経て、植毛クリニック開院
2006年 某大手植毛クリニック 院長就任
2014年 アスク井上クリニック 開院
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