女性の相談で多いのは、
- 頭頂部「分け目」の地肌が透けて、ボリュームがない。
- 四角く男性的なおでこの生え際を丸くしたい
の二つになります。今回は頭頂部分け目についてです。
内科的治療も外科的治療(一般的には自毛植毛)も細い毛を太い毛にするという点では同じですが、自毛植毛では毛が無くなった部分にも毛を生やせます。いずれにしても一長一短があります。内科的治療は様々あり詳細は割愛しますが、いずれも手軽に始められ、増える毛は自然であるのが最大のメリットです。デメリットとしては、効果に個人差があり、なかなか満足とまでは到達できないことが多く、一旦増えても、治療中止すれば元に戻ります。そこで効果を高めよう、効果を持続させようとすると副作用や、治療費用が高くなることになります。
それに対して、自毛植毛はちゃんとやれれば一定の効果が安定して得られます。ここで「ちゃんと」というのは技術です。「一定の」のというのは、一回での到達密度に限界あり、また何回やっても、やればやるだけ目には見えなくても傷跡が増え、傷跡は線維多く血管少ないため、その密度が元の80%を超えることがないということです。「えっそれじゃ何が増えたの」と思われるかもしれませんが、それは密度ではなくボリュームです。ただ植えた毛は進行しにくい性質を受け継いでいるため、特別なメンテナンスは必要ないのですが、周囲の毛はほっておけば進行するので、進行予防は必要です。また植える毛は長いままの毛ではなく、毛足が2~3㎜の毛です。実際それがそのまま長くなることは少なく一旦抜け(これをショックロスという)、3~4か月から生えてくるというという経過をとることが多いのです。もう一つのデメリットは移植の材料はご自身の後頭部の毛で、採取移動しただけなので、後頭部分の材料は徐々に少なくなります。自然さにおいては、移植した毛にくせ毛が生じるなど劣る点があります、だからこそいかにこの自然ではない部分を少なくしていくのかがアスクの植毛のコンセプトになっています。
どちらを先がいいのかは、治療を受ける方の、状況次第となりますので、診察でよく計画を練ることは大切です。
分け目、つむじ、頭頂部では。術後のショックロスがシビアなことがあるため、一挙に全範囲をターゲットにせず、移植部が周囲の毛で隠せるよう移植範囲も計画的に決める方がいいかもしれません
投稿者プロフィール

- アスク井上クリニック 院長
- 経歴
1988年 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年 某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年 都内美容外科クリニック 院長就任
2002年 米国での自毛植毛研修を経て、植毛クリニック開院
2006年 某大手植毛クリニック 院長就任
2014年 アスク井上クリニック 開院
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