ほんの10年前は、自毛植毛といえば、切ったり、または大きなパンチでくり抜いたりそして縫ったりと、あまりスマートとはいえない、侵襲も大きく、ちょっと大変な手術が普通で、私も10年以上その方法でやっていました。それに対してFUEに分類される方法は、シンプルで侵襲も少なく、患者さんにとってずいぶん楽な手術であり、様々なアイデアの元、さらに洗練されて、現在では世界的にも主流となりつつあります。
しかしFUEでの患者さんにとっての新たな問題は、採取部分を大きく刈り上げる必要があることです。隠すためのアイデアはいくつかありますが、求められることは、刈らないままで採取をしてということです。そして、これこそ、究極の自毛植毛として、グローバルスタンダードになるべきものと考えています。そして、当院でも患者さんの特別申し出がない場合は、アンシェーブンで行けるようになれたらと計画しています。