フラップ式植毛

フラップ式植毛とは? 

自毛植毛の方式のひとつ。フラップ法、または頭皮弁移植法と呼ばれることもある。

側頭部や後頭部から、頭皮が健常に育っている頭皮を切り取る点では、その他の方法と変わらない。
しかしフラップ式では、皮膚を完全に切り離してしまうことはない。帯状(長方形に近い形状)に切り出すものの、4辺のうち1辺だけは切り取らない。その1辺を起点として残りの部分を回転させて、抜け毛が目立つ部分と縫合するのである。

この方法では、うまくいけば一度に数千本の植毛が可能である。このメリットが反響を呼んで1970年代から世界に広まったが、現在はどちらかといえば下火になっている。

主なデメリットには、次のようなものがある。
・縫合する部分の頭髪の向きと、うまく合致するとは限らない
・一度にかなりの面積の頭皮を縫合するため、かなりの熟練性を必要とする
・万一失敗すると、正常な血行を実現しえなくなり、頭髪がまったく定着しないという最悪の結果が待っている