アンシェーブン i-SAFE|植毛・自毛植毛を提供する アスク井上クリニック® 東京 新宿院

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訪問インタビュー「先生教えて!」レポート
<第1回>

なぜ、自毛植毛『i-SAFE』は損傷なく「ネイプへア」の採取・移植ができるのでしょうか

当院の「i-SAFE」基本情報

第1回レポート写真1

まず、本題にはいる前に、アスク井上クリニック独自の自毛植毛の手法の名称である『i-SAFE』をわかりやすく説明させてください。 ひとことで言うと、『i-SAFE』は、他のクリニックが ‘やりたがらない(やれない)自毛植毛施術‘といえます。その理由は、単純に「面倒でかつ、技術的に難しいから」です。ですから、一般的な自毛植毛とは別物と考えていただいた方が良いかもしれません・・・。 もちろん、自分の毛を植えるという点では同じなのですが、コンセプトそのものも違っているのです。

例えば、他の多くの植毛クリニックで唱えられている考え方も、科学的な根拠があるというわけではない部分があります。具体的に挙げるなら、 通常の植毛手術一回において、1平方センチメートルあたりの移植毛の数は30株以下でなければいけない」というのが一般的と言われることが 多いようです。つまり、この標準値を超えて移植することはよくないこととされています。

移植毛(グラフト)とは、髪の毛を作り出す工場のような部分

第1回レポート写真2

ちなみに、自毛植毛で言うところの移植毛(グラフト)とは、毛穴の奥にあって表面には見えない毛根部という毛母細胞や毛乳頭など 髪の毛を作り出す、いわゆる工場のような部分を含めた毛髪一式のことを指し、数え方は一株、二株と言いますので覚えておいてくださいね。 ひとつの毛穴からは、髪の毛の場合1~3本程度生えています。2移植毛(グラフト)とは、髪の毛を作り出す工場のような部分 ところが、30株以下で植えても、私の経験から言えば、100%の方が満足できないのです。そもそも、人の毛はどの程度生えているかと言うと、 1平方センチメートルあたり、毛穴の数として80から100くらいあるのです。東洋人の場合は少なめで80くらいでしょうか。 そうすると、そこに30株を植えたところで、スカスカなわけで、これでは満足できないのはもっともなことです。 ですから、1回の手術で少なくともどれくらい植えたら、多くの方たちに満足してもらえるのか。100%満足でなくとも、 これなら様子を見てもいいかなと言えるレベルの密度が得られるかと考えると、1平方センチメートルあたり40~50株入れないと無理では ないかと思います。割合で言えば自然に生えているものの50~60%といったところでしょうか。これくらいの株数を入れないと1回で満足する ところには行きつかない。ところが世間一般では30株以下で、通常だいたい25株くらいで入れているので全然足りないという状態です。 なぜこのような状態なのかと言うと、技術的な部分や考え方の部分での違いがあるからです。一般的な方法は、毛を植える時に移植毛を 入れる穴をまず開けてから、その穴に植えていきます。ちょうど植林する時に、穴を掘ってから木の苗を入れているのと同じです。穴の大きさは、 採取した株の大きさとだいたい同じかやや小さいくらいです。とても合理的な手法で、穴に移植毛がスムーズに入りやすいと言えます。 ただし、ある程度の大きさの穴を開けることで周囲に影響を与えるため、周りの毛がダメになったり、植えた毛がうまく機能しなかったりする 可能性があり、あるいは傷痕が残って高密度に植えられないことも起こりうるのです。 そのため、移植毛が定着させるため、また、もともとあるまわりの髪にダメージを与えないよう安全に移植するために、 多少、スカスカに見えることはわかっていても、25株程度を移植しているというわけです。 患者さんに仕上がりの満足度を採点してもらったとしたら、60点は取れても80点以上はとれない、そんな感じです。

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しかし、当院の『i-SAFE』は、植毛手術の弱点の一つの解決法とも言えるでしょう。 移植毛を植え付ける穴に問題があるわけだから、穴の大きさを失くしてしまえばいいという考えです。 そこで当院では、マイクロスリットやニードルと呼ぶ細く鋭利な器具で、ほとんど「点」のような移植孔を作り、移植する際は、 「閉じている点」を特殊な器具で一時的に開き、その瞬間に急いでそこに移植毛を植えます。そうするとその次の瞬間には開いた穴が縮んで、 移植毛が安定して植え込まれるわけです。 ただし、この作業はとても煩雑で難しいため、このための訓練が必要になります。誰でも出来る作業ではありません。 高度な技術が必要なうえ、失敗すると植えた毛が生えてこないことが起こるので、一般の植毛クリニックではなかなか手が出せない技術です。 そして、もう一点、一般の植毛クリニックでこの技術を使いたがらない理由があります。当院の方法を行うと、通常の手法の2倍以上の時間が かかります。確かに時間だけを見れば、効率が悪いと方法といえます。しかし、私は多少時間がかかっても、手術を受ける方が、 最終的に満足いただける可能性が高い手法を選びたいと考えています。

植えるための移植毛について

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今までは植える方の話をしました。ここからは、植えるために、移植毛を採取する方の話をしたいと思います。 移植毛は後頭部や側頭部の毛髪を利用します。ここで大切なのは、傷つけず、元気な移植毛を採取することです。 一般的と言われるDATAによると一般的なFUEの場合、採取時に移植毛が傷つく度合は20%と言われています。単純計算で100株取ったら 20株は傷ついているということになります。傷ついた株は分単位で徐々に弱っていきます。そのため、多くのクリニックでは、 短い時間での移植株の採取と移植が推奨されています。それに対して、『i-SAFE』では採取した移植毛が傷つく度合は1%以下。 最近の成績で言えば0.3%です。傷つく率が桁違いに少ないことが大きな特徴です。採取した際、傷ついていない元気な株ならば保存液に 入れておけば簡単には弱りません。つまり、傷ついて生命力がどんどん低下していかないように手早く植えるのではなく、 最初から傷まないように採取することが重要だと考えています。

<『i-SAFE』参考補足説明>
●『i-SAFE』は一般的な手法に比べ、採取に時間がかかります。『i-SAFE』のために開発した機器が ある程度時間をかけて使用することを前提にしています。
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『i-SAFE』の機械は穴の中に吸引される仕組みになっていて、ゆっくりと鋭利な刃先を入れていくと、 皮膚の方がからくっついてくるため皮膚表面がくぼむことがなく、皮膚の中に入ったと同時に全体を引っ張り上げる働きをします。 また、奥まで刃物を入れなくても、立毛筋という筋肉の層のあたりまで刃が入ると簡単に採取できます。刃を入れるのは浅くても十分なので、 ダメージも最少減で済みます。 *一般的な機械は、ごく細いストロー状の刃物を毛穴に差し込むのですが、この時、皮膚の抵抗が起こって毛根部が押し込まれ、 刃物をぐっと奥の方まで入れないと採取することができません。また、その際、採取毛の角度も変わってしまうので、 中の下の方が切れやすくなります。

ここからが本題「なぜ、自毛植毛『i-SAFE』は損傷なくネイプヘアの採取、移植ができるのでしょうか』

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さて、ここまでが、『i-SAFE』の説明でしたが、本題の「なぜ、自毛植毛『i-SAFE』は、ほとんど損傷なくネイプへアの採取・ 移植ができるのでしょうか。」というごとに対してお応えしたいと思います。 ネイプヘアとは、うなじの毛、あるいはそれに近い、ごく細い毛のことを呼びます。なぜ、当院ではネイプヘアを植毛の材料として使用するかと 言うと、ネイプヘアを活用した方が自然に近い仕上がりを実現できるからです。どういうケースにネイプヘアを使うかというと、 もともと細い毛のところ、つまり、生え際などに植毛する時にネイプヘアを使います。

他の多くのクリニックでは、生え際には一本毛を植えるのが定説のようですが、当院では、細い毛を植えることが重要だと考えています。 確かに生え際を観察してみると一本毛が多く生えています。 しかし、更によく観察をしてみると数は少ないものの二本毛があることもあります。ただ、どちらも細い髪が生えています。つまり、 生え際には、毛の本数ではなく、細い髪の毛が生えていることが重要なのです。だから、たとえ一本毛でも、それが太ければ自然には見えません。 適材適所というか、しっかりとした観察に基づく、科学的な根拠のもと、それに合った太さ、 デザインで植毛をすることが良いのではないでしょうか。そのため、そんな細い髪が必要な場所にはネイプヘアが役立ちます。
しかし、生え際にネイプヘアを使用するアイデアはあまり他のクリニックでは積極的に推奨されません。 理由は、様々あるでしょうが、大きな理由の一つは、うなじの毛は細くてこしがなくて、採取するのがとても難しいからだと思われます。先にも触れましたが、採取時に移植毛が傷つく度合が20%ならば、うなじの毛のようなネイプヘアを採取した場合は、20%どころか80%は傷ついてしまうでしょう。 これでは、移植してもほとんどが、ダメージのある株ということになり、満足のいく結果になるはずがありません。 『i-SAFE』では、採取時に移植毛の傷つく度合が1%以下と申しましたが、ネイプヘアの採取だと傷つく度合は2、3%になります。 少々度合は高くなりますが、これは許容範囲だと考えています。100株を移植して、80株以上が定着しないのは、大きな問題ですが、 2~3株の未定着は、ネイプヘアを使用した際の満足度と比較すれば、許容できるものであると思われます。
長くなりましたが、以上の説明から、「ネイプへア」の採取・移植が、ほとんど損傷なくできることがご理解いただけたでしょうか。

監修

井上浩一

井上 浩一

アスク井上クリニック院長

熊本大学医学部卒業、熊本大学医学部付属病院 勤務、某大手植毛クリニック 院長就任ののち、アスク井上クリニック 開院
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出身学校

1988年 熊本大学医学部卒業

主な学会活動

2008年11月16日
第14回 日本臨床毛髪学会 学術集会(学会)
2018年10月11、12日
第36回 日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(学会)
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